◆スペインギタ-週間コルムナ◆火曜日更新
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現代人は勉強に仕事に忙しいのです。限られた時間を有効に活かしてギタ-を上達するにはスペイン人ギタリストの真似をするのが一番。楽譜なし、教則本なし、基礎練習ゼロ---。
毎週このコラムを読めば貴方のギタ-人生が根底から覆されます。もし覆されない方がいらっしゃればグラナダにおいで下さい。私が自腹でスペイン名物脳みそフライをご馳走します。 |
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262 歌心で左手各指の独立性は小指から(7) 09-10-2007(火) |
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それでは、(1)~(6)を参考に各自何か具体的な曲、或いはフレ-ズを弾いてみましょう。もちろん、小指に注意しながら、<a>どの箇所が小指が跳ね、どの箇所で跳ねないか <b>その時の小指自体より、むしろ左手&左腕全体の内側の力み具合に注目 <c>小指が跳ねる時はどこかが力むが故に左手&左腕全体の軸がぶれ、それ故押弦やポジション移動の際に余計な力みが生じていることを <d>跳ねない時は左手&左腕全体の軸もぶれず、最小限の力で押弦やポジション移動出来ていることをそれぞれ比較観察し <e>それはそのまま左手各指の独立性に直結していることを実感として認識する。つまり、<f>左手&左腕全体の軸がぶれれば力みが生じ、その兆候として小指が跳ね、左手各指は独立性を失い、力で弦を押さえたり、ポジション移動する様になり、更に悪循環に陥って最後はgあ~しんどい、もうあかんh状態になるが、<g>左手&左腕全体の軸がぶれなければ力みも生じず、最小限の力で弦を押さえ、スム-ズにポジション移動することが出来、いつかはパコ・デ・ルシアの様にふんわり感覚で強烈なハンマリングが打てる様になるのも夢ではない。 ですから、以上を認識した上で<h>指やポジション移動の際、小指が跳ねたくなったら力まず小鳥を握り殺さないほどの力での移動押弦を試み、<i>その間軸がぶれない感触を掴む。<j>常にリラックスして力まないこと、軸がぶれないことが優先順位であり、<k>小指やその他の指自体はそんなに気にしなくても良い。 敢えて言うならば、仮に一見弾けているとしても、小指が跳ねている内は完全に弾き切ってはいないとも言えるでしょう。もちろん、内側が力まず軸もぶれず、それでいて自然に小指が跳ねている人は別ですが、左手&左腕の軸の安定不安定のバロメ-タ-が小指であることを認識しておいても今後のギタ-人生損はしません。例えば、得意な曲、不得意な曲を弾いてみましょう。前者は比較的小指は跳ねず、後者は跳ねているのではないでしょうか? 以上便宜上<a>~<k>に分けましたが、これらはいずれも肉体的なリラックス&力み、そして軸のぶれとも言えますね。やはり、人間見かけより内側。ギタ-も指より歌心です。歌心と言う軸がぶれない人はまた左手&左腕の軸も指もぶれないものです。 |
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261 歌心で左手各指の独立性は小指から(6) 02-10-2007(火) |
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例えばCのコ-ドを押さえてみましょう。出来れば小鳥を握り殺さないほどの力で押さえてみましょう(コルムナ252)。これだけなら小指は跳ねませんが、ギタ-を弾く以上左手のポジションは絶えず移動しています。ポジション移動でCから他のフレットに移る時はもちろん、同じ1~3フレット内での指の移動でも、いわゆる軸がぶれて左手が力めば、その兆候として小指が跳ねます。逆に、指や手の移動の際左手が力むから軸がぶれるとも言えるでしょう。そして、この様に一箇所が力めば他の指や左手全体、更に左腕自体さえ力むに至ります。これは筆者自身の経験でもあります。こうなると力みの連動とも言え、更に懸案の左手各指の独立性など茫然自失。アップアップ状態となり、左手は小鳥を握り殺すほどの力でネックにしがみ付き、哀れ小指は逆エビ固めの如く反り返ってギブアップ!? 壁にぶち当たっている多くのギタ-奏者の左手はおよそこんなものではないでしょうか? しかも、それでいて『私は左手の力がない。すぐに疲れてしまう。ギタ-には向いてないのかな・・・』などとしょぼくれているとしたらとんだお門違いです。こう言う読者は一度女性ギタリリストと腕相撲してみましょう。間違いなく読者が勝ちますよ。と言うことはギタ-は腕力じゃないと言うことなのです。 昔からの読者はご存知かと思いますが、gスペインギタ-週間コルムナhの基本メッセ-ジは『ギタ-上達はいかに指を鍛えるかではなく、いかに指から力を抜くか』です。ギタ-は指の肉体的鍛錬だと思い込んでいる人はギタ-人生の第一歩から人の道を踏み外しているのです。全うなギタ-人生を歩めない訳なのです。力で弦を押さえて、力で弦を弾いている内は指の独立性など不可能です。 そんなに鍛えたければ指ではなく歌心を鍛えれば指は力まず勝手に動く様になりますよ、と言うのもまたgスペインギタ-週間コルムナhの基本メッセ-ジです。何故なら歌心こそぶれてはいけないギタ-の軸であり、これさえぶれなければ後は何とかなります。もちろん、両手各指の独立性もです。 |
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260 歌心で左手各指の独立性は小指から(5) 25-09-2007(火) |
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左手の小指に注意しながらギタ-を弾いてみましたか(先々週のコルムナ)? 意外と跳ねているのではありませんか?
その跳ねている時の左手の外見のフォームではなく内側の感触はどうですか?
左手内面が力んでいるからこそ、その危険信号のバロメ-タ-として弦を押さえず使っていないはずの小指が勝手に跳ねたり、真っ直ぐに反ってしまうと書きましたが、それではどうして左手が力むのでしょう? |
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259 歌心の17歳の青年ギタリスト 18-09-2007(火) |
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先日筆者の知り合いのギタリストの生徒だと言って17歳の童顔の青年がやって来ました。青年と言うよりは明らかにまだ少年の面持ち。先生から一回マサキのとこに遊びに行って来いと言われた様です。 楽譜は少しは読めるそうですが、ギタ-を始めて僅か3年で既にgアストゥリアスhgショ-ロhなどクラシックの名曲やジャズも弾きこなし、もちろん、フラメンコもかなり弾けます。そして、これらは楽譜の読めない先生から目と耳で見様見真似で習ったもので、当然毎回のレッスンも楽譜や教則本なしで先生が弾いて生徒が真似すると言う、日本人、特にクラシックギタ-をやっている人から見れば信じられない教え方に習い方です。当然先生もレコ-ドから耳コピでバッハでも何でも採ってしまう耳の持ち主。 いや~、しかし、参りましたね。滅茶苦茶上手い。まだまだミスタッチも目立ちましたが、何よりミスタッチを感じさせない歌わせ方が上手い。それを本人は歌わせ様と意図的に弾いているのではなく、全く無意識の内に歌わせてしまっているところに磨けばまだまだ無限に光る歌心と言う素材が丸見えでした。 我々には指使いは真似出来ても、この歌心ばかりは真似出来ません。しかし、それでも真似ぶ(学ぶの語源)べきは指使いではなく歌心です。我々も歌心を磨くほどに指も動きます。これがgスペインギタ-週間コルムナhの結論です。ただ、この一事を毎週手を変え品を変えどうこう言っているだけのことなのです。他にはありません。 小指の話はまた来週から続けましょう。 |
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258 歌心で左手各指の独立性は小指から(4) 11-09-2007(火) |
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弦を押さえていない小指が何かにつけ跳ねたり、伸び切ってしまう時はどんな時でしょう(先週のコルムナ)? まず、使っていないのに勝手に動くのですから、懸案の独立性がないことは明らかです。それではどうして他の指に連動して、或いはポジション移動の際に連動して動いてしまうのでしょう? 各指の独立性とは使っていない指は完全に休んでいることです(同250太字)。休んでいると言うことは動かないことです。とは言え、人間の体はどこかで必ず繋がっているとすれば、ある程度の連動は避けられないとも言えます。これが第一の理由でしょう。ですから、小指に限らず他の指も力が抜けていれば少々の連動は問題ないと言えます。例えば、有名なプロでもこんなにバタついていいのかと疑いたくなるほど指が飛び跳ねている人はたまにいます。要は外見のフォ-ムではなく、左手内面の力みがないことです。 ただし、筆者自身も含めて左手の小指が跳ねてしまうのは、左手内面の力みがない自然な跳ね具合ではなく、正に左手内面が力んでいるからこそ、その危険信号のバロメ-タ-として弦を押さえず使っていないはずの小指が勝手に跳ねたり、真っ直ぐに反ってしまうのです。 読者の皆さん、来週まで左手の小指に注意しながらギタ-を弾いてみて下さい。 |
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257 歌心で左手各指の独立性は小指から(3) 04-09-2007(火) |
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使いもしない、弦に触さえしない小指の感触に一番注意しながらCのコ-ドでの中指のハンマリングをもう一度やってみましたか(先週のコルムナ)? 或いは、他の曲でも何でも構いません。左手の小指、特に使っていない、弦を押さえていない時の左手の小指に注目して弾いてみて下さい。弦を離れたのをいいことに必要以上に跳ねたり、完全に伸び切ってしまうことが結構ありませんか? 小指に限らず、使っていないから、弦を押さえず空中で待機しているからと言って指は完全にリラックスして休んでいるとは限りません。いや、人間の体は筋肉や筋が皆どこかで繋がっているとすれば、むしろ逆の場合が多いのではないでしょうか? その力みが如実に表れるのが小指ではないかと筆者は思います。特に弾き手の意思に反して関節が総て伸び切って小指がピ-ンと反ってしまう場合です。これがその人の左手が使っている指以外は休んでいる、左手各指の独立性が保たれているかどうかを知るバロメ-タ-だと言えます。 もし、g何じゃそりゃ? わしの小指はそんなこた~にゃ~で、おみゃ~さんhと言う読者がいれば、それは力みの兆候がない訳ですからめでたいことです。しかし、小指が意に反して伸び切ってしまう読者は左手各指の独立性がない故に小指も連動して力んでしまうこと念頭に置いてコルムナを読み続けて下さい。 |
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256 歌心で左手各指の独立性は小指から(2) 28-08-2007(火) |
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Cのコ-ドを使って中指に拠るハンマリングを題材にあれこれコルムナしたのはまだ皆さんの記憶に新しいことでしょう(コルムナ248~)。もう一度簡潔におさらいすると、Cを最小限の力で、小鳥を握り殺さない位の力で押さえたまま(同252)、中指だけ、他の指は弦を押さえたまま休んだまま、左腕全体の軸をぶらさず、中指だけ上げ下げして強打のハンマリングを打ち込みます、力を抜いて(同253)!? Cですから人差し指と薬指はそれぞれ②&⑤弦を押さえ、中指で④弦の2フレットのミをハンマリングしている訳です。この時、読者は一体どの指が一番キ-ポイントになると思いますか? 間違いなく親指です(同90&91~93~96&98&99&107~109&112~117)。それでは、この場合読者は一体どの指が一番楽をしていると思いますか? 当然使っていない、弦に触れてさえいない小指でしょう。 それでは、読者の小指は本当に休んでいるでしょうか? 使っていないから楽をしているでしょうか? このCのコ-ドでの中指のハンマリングをもう一度やってみて下さい。ただし、使ってもいない、弦に触れてさえいない小指一番注目してやってみて下さい。 *8月はHP管理者の夏休みの関係で更新が不規則になります。 |
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255 歌心で左手各指の独立性は小指から(1) 21-08-2007(火) |
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ここで最近の読者のためにgスペインギタ-週間コルムナhの大きな流れを復習しておきます。 歌心で右手の治療(コルムナ153~197)、そして、左手の治療をして来ました(同212~)。まず押弦一般(同216~221)、スラ-(同222~226)、ポジション移動(同228~230)、両手のタイミング(同231~233)、拡張(同234&235&237~243)、そして、先週までハンマリング(同244~254)と、これらで左手の諸々のテクニックは一応網羅したのではないかと思います。そして、治療と言うからにはそれにまつわる各症状についても診て来ました。 以前からの読者はご存知かと思いますが、gスペインギタ-週間コルムナhでは常にギタ-の基礎をg情緒的基礎hとg肉体的基礎hに便宜上分けて考えています。もちろん重要度はg情緒的基礎>肉体的基礎hであり、g情緒的基礎hは結局g歌心hに帰着します。そして、歌心のある人ほど無意識の内にg肉体的基礎hも安定して来るものです。つまり、歌心を大切にすれば、その個所を歌ってやれば、指は肉体的にも安定し、これらの諸症状も自然に良くなると言う訳です。少々強引かも知れませんが、腰を矯正して体の他の個所が自然に良くなるのなら(同4)、歌心ほどに指が改善されても何の不思議もないのです。 そのg肉体的基礎hの一つの言い方が右手も左手もg各指の独立性hと言う訳です。これについてはいつか一つのテ-マとして取り上げ様と思っていたのですが、歌心で右手&左手の治療は先週で一応終了し、今週からはハンマリングを機会に初めて引用したこの右手&左手のg各指の独立性hについて(同244&246)、まずはg左手各指の独立性hについてコルムナして行きましょう。 そのバロメ-タ-は小指!? |
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254 押さえて休めば歌心:ハンマリングと左手各指の独立性(5) 14-08-2007(火) |
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総括です。要するにハンマリングに限らず、左手の総ての技術はその左手の指に拠る技術や技巧自体ではなく、指以外の左手(手~手首~腕~肘~肩)の軸がぶれないことが肉体的な基礎です。軸がぶれれば指もぶれ、ハンマリングに限らず、押弦、上昇スラ-、下降スラ-、拡張、ポジション移動など何をやっても技が利かず、技が利かないから力で利かそうと力み、小鳥も握り殺すほどの力でネックを握り締め(同252&253)、ますます悪循環に陥り、左手各指の独立性どころか、腱鞘炎への花道にさえなってしまいます(同123&124)。 従って、軸がぶれれば、今まで散々書いて来た様に、決して小鳥を握り殺さない位のグリップでハンマリングに限らず左手の指の強打を望むことは出来ませんし、懸案の弦を押さえながら休むことも、そのための左手各指の独立性も養われることはありません。 左手の軸の安定を計って、総ての筋肉も筋もリラックスすることを目指してみましょう、弾きながら、弦を押さえながら!? ところで、肉体的な基礎であるこの軸がぶれないと言うこともまた、歌心と言う絶対的な情緒的基礎がぶれない賜物であることもまた言うまでもありません。腰を矯正すれば体の他の悪い個所は自然に良くなって来る様に(同4)、歌心さえぶれなければ、左手の軸(も右手の軸)も自然にぶれなくなることもまた真理です。 例えば、得意な曲は左手も右手も軸がさほどぶれず、苦手な曲になるとぶれているものです。各自観察してみましょう。指ではなく、軸を観察してみて下さい。 |
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253 押さえて休めば歌心:ハンマリングと左手各指の独立性(4) 07-08-2007(火) |
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皆さんは弦を押さえる指先の位置や角度を考えたことがあるでしょうか? 昔からの読者なら余り細かいことを言うのはgスペイン週間コルムナhの主旨ではないことは良くお分かりでしょうが、こうあるべきだと言うフォ-ムを決め付けるのではなく、各指弦を押さえて一番しっくり来るポイントや角度を探すべきことについて述べている訳です(先週のコルムナ最後)。ただし、何より肝心なことはCのコードに限らず(同248&252)、いかなるポジションの場合でも小鳥を握り殺さない位の力で押さえているべきことです!? 指先は軸ではありません(先週のコルムナ)。指以外の腕、肩、肘、手首、手自体の軸がぶれず、完全にリラックスしている感触に注意しながら弦を押さえながら、最もしっくり来る指先の角度や弦の当る位置を探してみましょう。もちろん、軸がぶれまくって単に力を抜いてふにゃふにゃでは意味がありません。 軸がぶれなければバットの握りが柔らかくてもヒットになります(先週のコルムナ)。ギタ-における左手(も右手)も同じです。軸がぶれなければぶれないほど最小の力でしっかり押弦出来ます。軸とは突き詰めれば情緒的基礎である歌心ですが、肉体的基礎は指以外の軸がぶれないことです。その上で各指弦を押さえて一番しっくり来るポイントや角度を探すべきことは言うまでもありませんし、そうでなければ、足腰がグラついて体の軸がぶれているのに、バットの真っ芯でボ-ルを捉えさえすればヒットになると思い込むのと同様です。 軸がぶれている内は左手各指の独立性などあり得ません。軸がぶれている分だけ指だけで安定させ様と指に力が入り、すぐ疲れて指先も痛くなります、ハンマリングも!? それでは小鳥を握り殺さない位の力のグリップで力を使わず軸をぶらさず強打のハンマリングを心がけてみて下さい!? これは一見矛盾している様ですが、逆説の真理です。 |
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252 押さえて休めば歌心:ハンマリングと左手各指の独立性(3) 31-07-2007(火) |
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高校野球の季節になりました。甲子園出場高も出揃った様です。 筆者は高校野球と言えば駒大苫小牧の監督さんの言ったことを思い出します(コルムナ100&101)。これは野球やギタ-に限らず、人生の様々な分野に通じる大真理です。 そう言えば松井選手のグリップは柔らかいと聞いたことがあります。また、あるプロゴルファ-の言うには、ゴルフクラブの握りは小鳥を握り殺さない位がちょうどいいそうです。いずれも軸がしっかり安定してぶれないが故のリラックスした熟練の技です。 ギタ-も同じです。最後は両手共歌心と言う軸こそ力まず弦に力を伝える秘訣なのですが、肉体的な面においても、左手も右手も軸がぶれずリラックスしていることこそ各指の独立性の秘訣であり、懸案のハンマリングの強打の秘密でもあります。ここでは少し肉体的な微調整を試みてみましょう。 もう一度Cのコードを押さえてみましょう(同248)。簡単・・・ですか? それでは、今度は最小限の力で押さえてみて下さい、小鳥を握り殺さない位の力で!? あくまでぶれてはいけない軸の感触(これまたことばにはなりませんが)に細心の注意を払いながら、弦を押さえている人差し指、中指、薬指の指先の感触を確かめましょう。そして、各指弦を押さえて一番しっくり来るポイントや角度を探します(この項続く)。 |
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251 押さえて休めば歌心:ハンマリングと左手各指の独立性(2) 24-07-2007(火) |
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押さえながら休む(先週のコルムナ)!? 弦を押さえていない指はともかく、押さえている指は押さえている以上、押さえたまま休むしか方法はありません。徹底的に休まなければ力みは力みを呼んで左手各指の独立性もなく、懸案のハンマリングも力で無理矢理打ち下ろして、その上音が出ない割には、力ずくでやっているので指先も痛くなります。この場合(同248)、私が私の中指を思い切り振りかざして、私が私の中指の力でハンマリングで音を出そうモ-ドにg頭がh入っていることが最大の的外れです。ハンマリングに限らず左手の指先が痛くなる人は非力だったり、練習量が少なく鍛錬が足りないからではなく、力が入り過ぎが故の可能性が大です。使っている指も使っていない指も、そして、押さえている指も押さえながら休んでみましょう。 もう一度『指に勝手に弾いてもらう』基本に立ち返れば(同6)、ハンマリングは私の中指に歌心に乗った勢いで勝手にやってもらうものなのです。他の様々なテクニックも同じこと。それ故中指以外は徹底的に休んでいることが必要です。その秘訣は究極のところ歌心であり、歌心の豊かな人ほど無意識の内に余計な力が抜けていることになっているのですが、弦を押さえながら休む感触を探すために、来週から少し肉体的な微調整を試みてみましょう。 |
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250 押さえて休めば歌心:ハンマリングと左手各指の独立性(1) 17-07-2007(火) |
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もう一度Cのコ-ドを押さえたまま④弦の第2フレットのミを押さえている中指を指板から離してハンマリングしてみましょう(コルムナ248)。 ここで筆者も読者もハンマリングする中指だけに神経が行ってしまいそうですが、もう一度初心に帰りましょう。指に問題が起きたら、原因はそこにはないと言うこと(同4)。つまり、この場合中指によるハンマリングの上手い下手は必ずしも中指だけの良し悪しではないと言うことです。それは先々週の最後に書いた様にg中指以外の指も左手や左腕の筋肉や筋も力まない様に中指のハンマリングでミの音を大きくはっきり出してみて下さいhと言うこと、つまり、中指以外が力めば中指も力んでハンマリングは上手く行かず、中指以外がリラックスすれば中指もまたリラックスしてハンマリングも上手く行きます。問題は中指意外なのです。 では中指意外はどうすればいいのでしょう? それは『もちろん、最後は歌心に帰着する訳ですが、それはg右手も左手も使っている指以外は徹底的に休んでいることhです。ハンマリングなら、打ち下ろすその指以外は徹底的に休んでいることなのです(同247)。』 では、この場合どうすればハンマリングしている中指以外は徹底的に休んでいることが出来るでしょう? 中指以外は人差し指は②弦の第一フレット、薬指は⑤弦の第三フレットを押さえている訳ですから、それぞれ弦を押さえたまま休みゃあいいんですよ!? 力を込めて他の弦を押さえながらハンマリング出来る訳がありません。これが上のg hに書いたg中指以外の指も~力まない様にhと言う意味です。弦を押さえている以上そのまま休むしかありません。どうやって? そこから先はもう各自の感覚の世界です。この練習を何度も繰り返して下さい。そして、中指は全く忘れて弦を押さえている人差し指と薬指がいかに弦を押さえながら休んでいるかに細心の注意を払ってみて下さい。もし、力みを感知したのなら徹底的に力を抜くことを心がけて下さい。ただ、音が出続けるほどの力は弦に伝達して押さえ続けなければなりません、力を込めずに!? これは感触の問題です。ただし、力を抜く感触の問題です。 |
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249 ハンマリングと左手各指の独立性の治療も歌心(6) 10-07-2007(火) |
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中指だけと言われても、必ず他の個所も多かれ少なかれ連動してしまうことは人間の体である以上生理的に避けられません(先週の続き)。 このg連動hと言うことばも適当ではないかも知れませんが、人間の体が故に、どうしても繋がってしまう最低限の繋がりなら仕方ないとして、どこか一箇所動かすことに拠って他の個所がg力むhとすればこれは問題です。そして、実はこれこそ多くのギタ-奏者の問題なのです。ハンマリングだけではなく、このg力みhこそ目には見えないが故にほとんど誰も言及しない左手右手の多くの問題の根本原因だと言えます。 昔からの読者はご存知かと思いますが、スペインギタ-週間コルムナは『基礎をしっかり据えてやれば指は自然に良くなる ⇒ 基礎とは指ではなく目に見えない個所、目には見えても人が注目しない個所こそ基礎である ⇒ その基礎を便宜上情緒的基礎と肉体的基礎に分けて考える ⇒ もちろん、重要度はg情緒的基礎>肉体的基礎h ⇒ 情緒的基礎とは突き詰めれば歌心であり、指は歌心ほどに動く様になる』との基本路線に則っています。 そして、片や肉体的基礎のグラつきの一番の根本原因は基礎練習不足ではなく、姿勢やフォ-ムやタッチや爪の形が悪いのでもなく、必ずしも指が短いからでもなく、腕力や握力がないからでもありません。これはハンマリングに限らず総てにおいてです。 むしろ、逆なのです。非力だからいくらハンマリングで中指を打ち下ろしても音が小さいのではなく、力み過ぎ故に他の指や手や腕や肩まで連動して力んでしまうから、却って音が出ないのです。余計な力が入っているので、いくら正しいタッチで、理想的な形の爪でアルペジオを弾いても弦に引っ掛かるのです。音も小さいのです。 残念ながらFが押さえ切れずギタ-を諦めた人の話は良く聞きますが、今は難なくFを押さえている読者も思い出してみて下さい。Fであれほど苦労した初心者の頃より握力が付いたから今はFがすんなり押さえられるのではなく、初心者の頃は力を抜くことを知らなかったからあれほど苦労したのです。力で無理矢理セ-ハし様としたから手が痛くなったのです。弦を押さえて弦を爪弾く力は必要ですが、力んではダメなのです。 ハンマリングもその他様々なテクニックも理屈は同じ。来週はもっと力を抜いてみましょう。いえ、休んでみましょう!?
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248 ハンマリングと左手各指の独立性の治療も歌心(5) 03-07-2007(火) |
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とは言え(先週のコルムナ)、人間の体は筋肉、筋、腱、神経など、皆どこかで繋がっているものですから、どこか一箇所動かせば必ず他の個所も連動してしまうことは生理的に避けられません。そして、それを最小限に抑えなければ各指の独立性もないことになります。 やってみましょう。例えば、Cのコ-ドを押さえて、④弦の第2フレットのミを押さえている中指を指板から離してハンマリングしてみましょう。これはハンマリングとしては簡単な方ですが、ただ単に打ち下ろしてミの音が出たから出来た、これでお終いではなく、むしろ、中指以外が連動していないか、中指以外の感触を確かめながら、何度も中指をハンマリングしてみて下さい。 中指だけ上下している訳ですから、外面的には中指以外に動きはないはずですが、ここでハンマリングとはこんなもんか、と思い込むと大間違いです。まず、いかに外面的フォ-ムに問題はなくとも、音が出なければ何の役にも立ちません。ミの音が出ていますか? 大きくはっきり出ていなければダメです。大きくはっきり出るまで何度も繰り返して下さい。 出始めましたか? ところが、中指のハンマリングでミの音を大きく出すために力を込めたのではありませんか? ここでもう一度中指以外に連動していないか確かめながら中指を打ち下ろしてみて下さい。中指以外の指と言うより、むしろ、左手や左腕の筋肉や筋が力んでいませんか? ここが一番の問題なのです。 それでは、中指以外の指も左手や左腕の筋肉や筋も力まない様に中指のハンマリングでミの音を大きくはっきり出してみて下さい、来週までに!? |
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247 ハンマリングと左手各指の独立性の治療も歌心(4) 26-06-2007(火) |
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この『ホセ・ルイス・ゴンザレス・ギタ-・テクニック・ノ-ト』を今読み返してみると(先週のコルムナ)、いわゆる眠くなる様な基礎練習の繰り返しであることは否めません。これ程の大ギタリストのテクニックノ-トなら大いに参考にすべきですが、これ程の大ギタリストのテクニックノ-トだからこそ、我々凡人は猿真似しても仕方がないんじゃないかとあっさり見切りを付ける潔さも大切です。東大生の勉強カリキュラムを猿真似しても、皆東大生にはなれないのと同じです。 ただ、ギタ-を弾くにはこのg左右両手の各指の独立性hが不可欠であると言う発想は大いに参考にすべきです。そして、ハンマリングを題材にこのことを考えているのが最近のコルムナなのです。 それでは、不可欠だが捕らえ様のない、このg左右両手の各指の独立性hとは一体何でしょう? もちろん、最後は歌心に帰着する訳ですが、それはg右手も左手も使っている指以外は徹底的に休んでいることhです。ハンマリングなら、打ち下ろすその指以外は徹底的に休んでいることなのです。 人間はどうしても動いている物事や個所に目が行きがちですが、それは弦楽器や鍵盤楽器を弾く指も例外ではありません。しかし、動じない個所があるからこそ動くべき指が動くと言うのが意外と真実なのです。連動して動いたり、見た目は動かないまでも、力んでしまえば、結局動くべき個所まで力んで動かなくなると言うのが、意外と楽器やスポーツの共通点かも知れません。 |
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246 ハンマリングと左手各指の独立性の治療も歌心(3) 19-06-2007(火) |
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文脈上ハンマリングを題材に左手各指の独立性についてコルムナしていますが(コルムナ244~)、g各指の独立性hとは左手だけでなく両手の各指、そして、究極のところ、両手の様々な奏法の根底に必要不可欠な重要事項です。 g必要不可欠と言われても、そんなこと聞いたことにゃ~で、おみゃ~さんhと名古屋の人からは言われそうですが、筆者が初めてこのg各指の独立性hなることばに触れたのは名古屋の学生時代でした。同じ下宿に居た同じ大学のクラシックギタ-独学の(現在はプロをやっている)後輩が、場所は忘れましたが、故ホセ・ルイス・ゴンザレス来日の際、講習会に行きました。筆者もそれが縁で買った『ホセ・ルイス・ゴンザレス・ギタ-・テクニック・ノ-ト』にg右手各指を独立させる練習hg左手各指を独立させる練習hg左手各指の独立と強化hg右手各指の独立と強化hなる四章が出て来ます。 因みに、筆者が以前良く通っていたグラナダ市内のマッサ-ジで、治療中ずっとクラシック&フラメンコギタ-のCDがかかっていました。ギタ-の好きなマッサ-ジ師の先生だった訳ですが、その時数名聴いたクラシックギタリストの中でホセ・ルイス・ゴンザレスの演奏は表現力において郡を抜いていましたね。歴史に名を残す大ギタリストだと思います。 その大ギタリストが自ら書いた教則本の中でわざわざg各指の独立性hなることばを使うのですから、これは一考の価値ありです。来週から考えてみましょう。もちろん、歌心を交えてです。 |
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245 ハンマリングと左手各指の独立性の治療も歌心(2) 12-06-2007(火) |
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ハンマリングは左手指先を弦にハンマ-の如く叩き付けて音を出す訳ですから、g非力な私には向いてないhと思う人も多いかとは思いますが、いくら馬鹿力で金槌を叩き付けても、釘に当らなければ釘は打てません。当っても、当り具合が悪ければ馬鹿力が故に釘もひん曲がり、指先も痛い・・・。多くの奏者のハンマリングはこんな風かも知れません。 まず、ハンマリングはg叩き付けるhとかg打ち下ろすhと言う表現自体が、いかにも怪力を要するが如き印象を与え不適切ですね。怪力非力は女性ギタリストの故に大した問題ではないことは明らかです。 金槌は力づくで振り回すほど腕は疲れるだけで釘にも当りません。手首を支点に最小限の力で金槌を持ち上げ、後は力を抜いて勝手に重力の法則で鉄の部分に釘の上に落ちてもらえばいいのです。ただ、この間、決して手首がぶれないことです。 ハンマリングも同様に、この理想的な釘の打ち方を真似すればいいのです。まず、腕、手首、手自体はリラックスしてぶれず、例えば中指の付け根から中指だけ適度に上げ、中指だけを力を抜いて歌心の勢いで弦に向かって降ろします。 ここで大切なことはハンマリングに限らず、他の指は連動せずg中指だけhと言う各指の独立性です。そこに更に歌心を加味します。 |
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244 ハンマリングと左手各指の独立性の治療も歌心(1) 05-06-2007(火) |
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コルムナ214から押弦一般(同216~221)、スラ-(同222~226)、ポジション移動(同228~230)、両手のタイミング(同231~233)、そして、先週まで拡張(同234~243)と、歌心で左手の治療をして来ました。今週からはハンマリングですが、ついでに総てに共通する左手各指の独立性についても平行してコルムナして行きましょう。 ハンマリングは左手指先を弦に叩き付けるが故にそう呼ばれますが、叩き付けてすぐ引っ掻いて音を出す場合も多いですので、結局上昇スラ-&下降スラ-の別名と言っても宜しい訳です。特にフラメンコギタ-ではクラシックギタ-より遥かに多用します。クラシックギタ-の読者も一度フラメンコギタ-のCDを聴いてみましょう。こりゃ一体どうなっとるんじゃ、と腰を抜かすほど早い個所ほど右手はpとiだけで、同時に左手は嵐の様な上昇スラ-&下降スラ-&ハンマリングだけで弾き切っている場合がほとんどです。こうなるとギタ-は右手で弾くが、左手でも弾いて音を出すと言えます。しかも馬鹿でかい音です。 ハンマリングで蚊の鳴く様な音しか出ず、しかも指先がすぐに痛くなる人。決して非力だからではありません。来週から歌心で治療して、力を抜いて馬鹿でかい音を出してみましょう。 |
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243 拡張はフレ-ズ全体の中で歌心 29-05-2007(火) |
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最後に以上のことを踏まえてもう一度コルムナ240の拡張を歌心重視でやってみましょう。ところが、いくら歌心と言われても(同241&242)、この単発の部分だけでは歌心もへったくれもない事実に気付かされます。曲全体とは言わないまでも、せめてその前後のフレ-ズ全体を歌心しながら、フレ-ズ全体の流れの中で懸案の拡張の部分を歌心でさばいて行かなければ、拡張に歌心を絡め様がないのもまた事実です。 これは拡張だけではなく、他の総てのテクニックにも言えます。その部分だけでは短か過ぎて歌心で解釈し様がありません。どうしても指の反復運動で肉体的に覚えさせる傾向が強くなります。そうなると、いつの間にか歌心の正反対の方向に行かないとも限りません。 音楽と言語は良く似ていると言われます。名詞なら『book、本。Book、本・・・』とオオムの様に丸暗記でも構いませんが、動詞、副詞、熟語なら例えば、『not only~but also~:~だけではなく~も』と辞書に書いてある通り丸暗記するより、『I can speak not only English but also Spanish.』と実際の活きたた英会話の文章を丸ごと覚えて、その中で解釈した方がより実践的な活きた知識です。日本人は学校の英語の成績は良くても、いざ海外に出ると英語がさっぱり通じない理由もここにあります。 音楽もギタ-も同じことが言えます。単発のテクニックの繰り返しでは歌心を加味し様がありません。拡張に限らずフレ-ズ全体の流れの中で歌心で歌ってやれば、その中でテクニックも歌心を帯びて旨くなって来ます。 |
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242 小指の第一関節だけ曲げるフォ-ムも歌心 22-05-2007(火) |
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それ以来筆者は他のギタ-奏者の左手の小指に注目する様になりました(先週のコルムナ)。拡張が必要な難しいポジションではやはり小指の第一関節だけ曲げて届かせている人が多いと見受けます。見様見真似のスペイン人ギタリストの場合、先生からこうした方が押さえが利くと言われたのではなく、無意識の内に小指がそうなっている人が多い様です。 拡張だろうが何だろうが、ギタ-奏者なら誰しも、小指に限らず左手のどの指もしっかり弦を捕らえたと言う感触が欲しいものです。指の腹で押さえるセ-ハならともかく、そうでなければなるべく弦に直角に近い角度で、横からでも斜めからでもなく、上から指先でしっかり押さえたい、そうでなければ何かしっくり来ない、だからこそ弦をしっかりしっくり押さえたいと自分に適した押さえ方を無意識の内に探しているギタ-奏者ほど指は弦に対して横からでも斜めからでもなく、無意識の内に上から押さえるフォ-ムになっているのです。 ましてや、先々週の例の如く(同240)、特にハンマリング、上昇下降スラ-の場合は真上から指先を弦に(もちろん力を抜いて)叩き付けなければ音は出ません。一番細い小指なら尚更です。だからこそ、この場合、筆者の知り合いのギタリストはフォ-ムではなく、小指の音を求めた結果、第一関節のみ曲げるフォ-ムに無意識の内に落ち着いていたと言うことでしょう。 去年の夏の高校野球である投手が監督から『フォ-ムが良くなればいい球が行くのではなく、いい球が行った時がいいフォ-ムだ』と言われ、最初は釈然としなかったが、段々その意味が分かって来た、と言う記事がありました。ギタ-も同じです。外見のフォ-ムより、肉体的に指先をそのフレットに届かせること自体より、そのフレットで欲しい音を各自の歌心で歌ってみましょう。そうすれば無意識の内に指先が歌心に似合った押さえ方を捜してくれます。そうすれば結果としてなるべく上から弦を押さえていてくれるはずです。小指も遠くのフレットをを押さえる時にはいつの間にか第一関節だけ曲げてしっかり弦を押さえ切っていることでしょう。 拡張もフォ-ムより歌心です。小指で遠くのフレットを押さえる時は第一関節だけ曲げるべきだとの規則を作ることはありません。それは各自の歌心が故の無意識の産物であるべきなのです。 |
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241 小指の第一関節だけ曲げて歌心 15-05-2007(火) |
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誰がどう見ても一番の難所は小指です。届かない上に、届いてもただ届くだけではなくハンマリングで叩き付け、叩き付けたと思ったらしっかり指先で引っ掛けて下降スラ-。もう一度先週のコルムナを良く読んでから続けてお読み下さい。 そこで知り合いの小指を良く観察してみると、第一関節だけ曲がって、後は手の甲から第一関節までは一直線でした。第二関節は伸ばしたまま。分かりますか? 話は逸れますが、武道の達人は手を開いた状態から総ての指を第一関節だけ同時に曲げることが出来ると聞いたことがあります。昔小学校の校庭を掃除した熊手の様なものですね。 なるほど、こうすれば小指の守備範囲は広くなりますし、小指の先端に近い感覚で弦を押さえて、ハンマリングして、引っ掛けることが出来ます。そこで、早速筆者はこの小指の秘密について知り合いに聞いてみましたが、案の定本人は知りませんでした。歌心故の全く無意識の産物でした。歌心とは自然であり無意識であり、フォームはそれに自然に無意識に準ずるだけものなのです。だからたまには男岩鬼の悪球打ちでもいいのです。 これは慣れればそう難しいものではありませんし、武道の達人ほどの感性も要りません。各自やってみて下さい。ただ、指のフォ-ムの改造ではなく、歌心を加味して下さい。歌心が健全になればフォ-ムは無意識に付いて来ます(同28&136)。 |
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240 これぞ拡張の権化か歌心 08-05-2007(火) |
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もう昔の話しですが、こちらのある知り合いのギタリストに少し手解きを受けていました。問題箇所は具体的に言うと、第一フレットを全セ-ハしたまま総て⑥弦上でgファソラソファ~hと弾きます。少々分かり難いですが、右手(p)で弾くのは最初のファだけで、後は総て左手のスラ-。左手の指使いはgファ(1)ソ(3)ラ(4)ソ(3)ファ(1)~h。もちろん、人差し指(1)はセ-ハしたままのポジションで、そのまま薬指(3)と小指(4)の上昇スラ-&下降スラ-です。 これぞ拡張の権化とも言うべき左手の指使いですが、まず一度やってみて下さい。これはフラメンコのタンゴと言う曲の一部なのですが、難解です。難しければ2、3フレット上でそっくりそのままやってみて下さい。それでも難解です。最初のgファ(1)ソ(3)hまではいいのですが、次のgラ(4)hに小指が届きません。やっと届いたと思ったら、瞬時にその小指の指先で下降スラ-で引っ掛けてgソ(3)hの音を出すのは至難の業です。そして、安心している間もなく今度は薬指の指先で下降スラ-で引っ掛けてgファ(1)hの音を出さなければなりません。実際の曲では更にこの最後のgファ(1)hに戻った時に左手全体はFのコ-ドを押さえなければなりません。しかも、この間全行程僅か1秒。 この知り合いは総ての音を完璧に出していました。右手で弾くのは最初の一音だけですから、これは完璧に左手のスラ-の問題です。 来週はこの知り合いから学んだ拡張の秘訣をコルムナしてみましょう。 |
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239 拡張は猫の砂袋で歌心 01-05-2007(火) |
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うちは猫が5匹いますので、トイレ用の砂は欠かせません。歩いて約7分のス-パ-から一袋5Kgの砂袋を両手に10 Kg。これは効きます。何回通おうが慣れと言うことはありませんね。むしろ、こちらも歳を取る毎によりずっしり重く感じる一方です。 そして、先週は仕事帰りの夜、閉店前のス-パ-でいつもの様に砂の買出し。その帰り道、途中何か考え事を始めました。誰でも歩きながら考え事位するのは当たり前でしょうが、その日筆者はとりとめもないことではなく、何かの関心事にいつも以上の関心を払って考えながら歩いていた様です。ふと気が付けばいつの間にかうちの近くの横断歩道。赤信号で立ち止まったところで、その時やっと両手にずっしり10 Kgの砂の重さが食い込んで来ました。それまでは途中両手と砂のことは全く気にも掛からず、重いとも疲れたとも思わなかったのですから不思議です。 誰でもこんな経験はあるものです。ギタ-も同じ。歌心に思いを馳せていれば指のことを忘れるのはむしろ自然です。そして、忘れた指に力は入りません。指のことは忘れているのですから、何をどう弾いたか後から聞かれても覚えていないのは当たり前(先週のコルムナ)。 忘れた方がいいのです、指のことは。その時こそ右手も左手も指も歌心に乗って勝手に動いてくれます。そして、左手の指は勝手に拡張して届いて押さえてくれます。そんなことを思わされた猫の砂でした。 |
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238 拡張の真髄は歌心 23-04-2007(火) |
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特に指が押さえ難いポジション、届かない箇所ほど力を抜くことです。力を抜くだけで結構上手く押さえられるものです。力が足らないから押さえ切れないのではなく、力を抜けば却って指は届くと言うことを各自のギタ-で確かめて下さい(先週のコルムナ)。 そして、この時に歌心を加味すれば更に指が勝手に伸びて押さえてれます。指は何とか届くけど押さえ切れない、正にその箇所を歌ってみましょう。これが優先順位です。歌うことに集中すれば指のことは忘れます。忘れた指に力は入りません。これがまた指から力みを無意識の内に除く一番有効な方法でもあります(先週のコルムナ)。 特にその箇所の中でも、今度は届き難く押さえ切れない、正にその指に全神経を集中して、その指の音を集中的に歌ってみましょう。指を伸ばそうとはしないで、指のことは気にかけないで、正にgその音hに専心すれば、いつの間にか勝手に届いている指に気付いて下さい。指を鍛えて遂に届くのではなく、勝手に届いていた方が本人も指も楽なのです。 話しは変わりますが、スペイン人フラメンコダンサ-やギタリストに『先生、今のもう一度ゆっくりお願いします』と言うと同じ様に弾けない(踊れない)先生がほとんどです。しかし、ここで月謝払っているのに何だと思う読者こそ日本人的発想なのです。ギタ-教室はギタ-を歌わせることを習う場所であって、必ずしも指使い解説が目的ではないはずです。 結局歌った分だけ指は勝手に拡張してくれます。その他様々なテクニックも同じことです。 |
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237 歌心で力を抜いて拡張 17-04-2007(火) |
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歌心で拡張のテーマを続けましょう(コルムナ235)。 まず、拡張は指の長短や柔軟性と言った、必ずしも肉体的な問題ではないことを再認識して下さい(同234&235)。手足が長く、体が柔軟な人なら皆無条件に体操に向いているとは言えないのと同じです。 ここでは拡張しない指を肉体的ではなく、情緒的に歌心で治療して届いてもらおうとしている訳ですが、まず、敢えて肉体的な対策を挙げるとすれば、その辺の教則本に書いてある拡張の反復練習を繰り返して指を肉体的に柔軟にして拡げ様届かせ様として、あわ良くば腱鞘炎になるのではなく、それは左手全体から、特に指が押さえ難いポジション、届かない箇所ほど力を抜くことです。気は抜いてはいけませんが、仮に歌心度外視でも、この様に肉体的に力を抜くほど、拡張に限らず、それだけで右手も左手もある程度上手く行くものです。力の入った演奏に上手い演奏はありません。 ただし、意識的に力を抜くのも結構ですが、やはり、上手い人ほど無意識の内に両手から力が抜けているものです。難しい拡張も、我々が傍目に見るより楽に、そして、無意識に力を込めずに押さえているものです。その秘訣は? やはり、歌心です。 病は気から。そして、拡張も何でも歌心からです。 |
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236 甲子園で養う歌心 10-04-2007(火) |
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実は筆者は選抜高校野球で30年振りに甲子園で母校の応援のため先週先々週と帰国していました。だからと言って、帰国前に既に書き終えていた先週のコルムナで野球の例えを用いた訳ではありませんが、春先とは言え、日本とスペインの湿度の違いには驚きました。 一国の気候は国民性と食文化、そして、楽器作りにも大きく影響すると思って間違いありません。例えば夏場湿度は30%を割ることもある乾燥気候のスペインではおしゃべりが多く、そして、じめじめした日本ではむっつりが多くなります(スペイン人はむっつり考える前に行動に起す!?)。また、日本では何を買っても乾燥剤が入っていますが、スペインではパンを一ヶ月放っておいてもカビは来ません。ですから、スペイン人に日本の食品をあげる時、乾燥剤のことを言わなければ、何を買っても乾燥剤が入っていない国に生まれた彼らは乾燥剤を食品と思って食べてしまうのです!? 筆者もこれで昔もう少しでスペイン人の知り合いに毒を盛るところでした。 そして、ギタ-もそうです。良くスペインギタ-の特徴は何かと聞かれますが、それはその極端な乾燥気候の中で作られるが故の独特の乾いた音質であり、これは他の国のギタ-には真似出来ないと筆者は答えることにしています。工法云々ではなく、気候は真似が出来ないのです。ですから、確かにスペイン製ギタ-は、どんな安物でもそれなりに乾いた音がするものです。これが各自の好みかどうかは別として、スペインギタ-の大きな特質だと言えます。 来週から引き続き歌心で拡張して行きましょう。 |
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235 歌心で外角低めまで拡張 03-04-2007(火) |
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確かに長いバットの方が短いバットより外角低めに楽に届きますが、長いバットで外角低めの球を上手く捕らえてヒットを打つことはまた別物です(先週の続き)。 仮に外角低めの球にバットが届いても、真っ芯かバットの先端かでヒットか凡打かにも分かれますし、仮に真っ芯で捕らえたとしても、外角低めに届かせ様と腕一杯伸ばして及び腰になってしまえばヒットにはならないかも知れません。 逆に、短いバットでもベ-ス寄りに立てば外角低めに届くでしょう。更に足腰を安定させればバットの先端でもヒットになるかも知れません。 左手の拡張も同じことです。単にバットや指の長い短いだけで一喜一憂することは余り知恵がありません。正に視覚に捕らわれ過ぎて視覚負けしているだけです(コルムナ233&234)。しかも、それで本当に私は指が短いから届かないからダメだと勝手にギタ-人生に負けてしまう人が多いとすれば、これは考え物です。 来週から歌心を交えてもう少し拡張して行きましょう。 |
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234 歌心で拡張しない左手の指の治療 27-03-2007(火) |
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今週からは歌心で左手の拡張の治療です。 確かに、例えば⑥弦の3フレットのソを人差し指で押さえて、同時に①弦の7フレットのシを小指で押さえることは、手の小さい人より大きい人の方が押さえ易いでしょう。しかし、それは両者が広げたスパンを物差しで計った指の長さだけによる視覚だけに訴えられた判断基準です(先週のコルムナ)。やはり、人間は指の長ささえ視覚に訴えられると弱い様です。 この様に頭から決め付けるからでしょうか。日本人は挨拶代わりにg私は指が短いですからhとかgもう歳で指が硬いから届かないんですよhと開口一番弾く前からいきなり弾けない言い訳をして来る人が非常に多いです。これも日本人独特のおかしな謙遜の表れだとは思いますが、良く考えてみれば、これもまた多くの人がギタ-は指で弾くと思っている証拠だとも言えます(同53~59)。だから、指だけを気にし、指に問題があると思い込み、指が長ければ喜び、指が短ければ落胆します。 しかし、筆者は敢えて言いましょう。指が短くてギタ-の上手い人は、指が長くてギタ-が下手な人よりギタ-が上手く、前者は指が届き、後者は指が届かないと。 |
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233 両手のタイミングの治療は歌心の解放から 20-03-2007(火) |
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大体人間と言うのは視覚に訴えられると弱いのかも知れません。背が高くて、ハンサムで、高給取りで、次男でと言うのも、三つ目は自らは楽をしたいと言う怠惰な女の浅はかさ、四つ目は君子危うきに近寄りたくないと言う女性の防衛本能ですが、前半二つは外見に訴える視覚そのものです。 同様に、筆者は初めて右手と左手の指使いの違ったピアノの楽譜を視覚で見たあの日の新鮮なショックは未だに良く覚えています(先週のコルムナ)。そう言えば、ギタ-を始めて間もなく、初めてNHKギタ-教室の教則本を手にした頃、右手と左手が違う、こりゃあ難しいぞと思った様な記憶もあります。ところで、読者はギタ-教則本と歌謡曲の歌本(先週232)とどっちが取っ付き易いでしょうか、視覚的に!? これは両手のタイミングだけの問題ではなく、総てに言えることですが、要するに教則本とか、その中で更に第何章はこれこれの項目~などと、がっちりきっちり理詰めで来られると、まず、視覚的に本能的にこちらが劣勢に追い込まれてしまいます。そうすると、せっかくの歌心にブレ-キがかかり(同232)、ますます両手のタイミングも合わなくなります。 この様に、他の項目同様、両手のタイミングと言う項目を設けること自体が精神不安定剤かも知れませんね。だったら、歌心も不安定になって、両手のタイミングが合わないのも不思議はありません。日本人は項目や箇条書きや章に分けて、それを一つ一つ乗り越えて行くけば上手くなるだろうと思う傾向にある様ですが(同229)、これもまた、ある意味視覚を通してまとわり付くしがらみかも知れません。歌心に勝手に両手のタイミングを合わせて欲しければ、しがらみとブレーキとサイドブレーキの束縛から歌心を解放することが先決、指は二の次です。 両手も歌心で解放されれば、解き放たれた野獣の如くタイミングが合って来そうな確かな予感がします。 |
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232 歌心が勝手に両手のタイミングの治療 13-03-2007(火) |
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筆者は幼少期母親から無理矢理ピアノを習わされました(コルムナ217)。最初は右手左手が同じメロディ-で同じ指使いだったのですが、ある日初めて教則本の右手と左手の音符が違っていた時には子供心にショックを受けました。これがきっかけで筆者はあっさりとピアノを辞めました。今思えば、鍵盤楽器こそ正に両手のタイミングがより必要とされるのではないかとも思います。声楽なら二人で歌うデュエットをピアノは一人で右手と左手で二役やれと言う訳ですからね。幼心にも、これは自分には無理だと直感しました。これを境に、次は習字教室に通わされました(同227)。筆も持つのは右手一本ですから、こっちの方が楽でしたね。今から40年ほど昔の話しです。とは言え、結局、最初から右手と左手が丸っきり違うギタ-の方が性に合っていたのですから、人生分からないものです。 ギタ-の両手のタイミングと言われても、音楽なら、それはあたかもピアノの右手左手のタイミングと同じでしょう。左手が押さえる(奏でる)と同時に右手も然るべく弾けば(鍵盤を叩けば)いい理屈は同じはずです。ただし、そんなことを一々技術論的に意見しても切りがありません。それに、技術論と言うのは、楽器もスポ-ツもフォ-ムなど肉体的な事柄について言及する場合がほとんどではないでしょうか? 結局は肉体的に指が繋がればではなく、歌心が繋がればポジション移動(同228~230)も両手のタイミングも合って来ます。歌心度外視で、時間的に左右の指が間に合えばいいと言うのなら、単なる指の運動に過ぎません。 それでは、歌心をどうすれば両手のタイミングが合って来るのでしょう? 難しく考えないことです。考える度に、そこで歌心にブレ-キが掛かり、演奏自体もギクシャクします。走行中に安全運転を考え過ぎて、必要もないところでわざわざロ-ギアに落とすのが安全運転の極意みたいに考えている日本人が多過ぎます。全く逆です。ロ-⇒セカンド⇒サ-ド⇒トップとギアを上げて行くのが快適なドライブであり、楽器上達の過程とも言えます。 さて、そろそろ習字教室も面白くなくなった小学校五5年生の時始めてギタ-を手にした筆者は、歌謡曲の歌本で図解コ-ドを見ながら訳も分からずジャンジャカやっていました。もちろん、フォームなど考えもしませんでしたし、唯一考えた理屈は、それは楽しきゃいいと言うことだったのでしょう。随分低級な歌心の定義かも知れませんが、筆者は総てはここから始まると思っています。もちろん、両手のタイミングもです。自分の好きな曲を弾いていれば下手なりに楽しいものです。楽しけりゃ、気が付けば両手のタイミングは合って来ますよ。 |
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231 両手のタイミングも歌心で治療 06-03-2007(火) |
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歌心で左手の治療は(コルムナ214~)、押弦一般(同216~221)、スラ-(同222~226)、ポジション移動(同228~230)と診て来ました。今週からは歌心で両手のタイミングの治療です。 このg両手のタイミングhと言うことばはギタ-教則本に拠っては一つの項目となっていることもある様です。なるほど、ギタ-は左手の指で弦を押さえて右手の指で弦を爪弾くとすれば、確かにその時に左手の指が然るべく弦を押さえていなければ、どんなに右手で然るべく弾いても音は出ません。もちろん、逆も然りですが、一般的には、ギタ-は上達するほど右手より左手で苦労する人の方が多い様です。アルペジオやトレモロやラスゲア-ドで指は複雑に動いても、右手自体はほとんど定位置で動かない右手より、弦を押さえるために指が指板を駆け巡る左手の方が難しくなる訳ですね。と言うことは、両手のタイミングも主に左手の項目だと言っても宜しいでしょう。 この両手のタイミングを左手の観点から歌心で治療してみましょう。 |
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230 ポジション移動の心はパズルで歌心(3) 27-02-2006(火) |
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仮におぼろげながらにでも最初にパズルの全体像を見ておくと、或いは、イメージしておくと、後のパズルの組み立てがスムーズです(コルムナ228)。そう言えば、確か何かのスポーツに関するWebで、自分の思い通りに出来た時のことをイメ-ジしながら練習する人は、そうしない人より遥かに上達度が高いとか読んだことがあります。これは訳が分からずパズルをこつこつ地道にハメて行く人と、最初にパズルの全体像をイメージしてからパズルをハメて行く人の違いとも言えます。この様にスポ-ツ、楽器、或いは、絵画やその他色々な分野でこのイメ-ジトレ-ニングとも言うべきことは大きな効果があることは疑うべくもありません。 ポジション移動も同じです。例えば『禁じられた遊び』の5フレットのAmの半セ-ハ⇒7フレットを全セ-ハしながら、しかも小指を11フレットまで届かせて、その上しっかり押さえ切ってレ♯の音を出すのは誰でも難しいものですが、これを半セ-ハ⇒全セ-ハのポジション移動、つまり、g二つhの左手の肉体的なポジションの移動とは捉えないで、g一つhの流れの歌心だと捉えること、イメ-ジすることです。 そして、小指が11フレットのレ♯に届かなければ、小指を肉体的に届かそうとするのではなく、レ♯をイメージしてみましょう、その音に集中して歌ってみましょう。そうすれば届いてくれます。押さえ切れてくれます。 初心に帰りましょう。ギタ-はいかに私が私の指を鍛えて私が弾くかではなく、いかに私の指に勝手に弾いてもらうかです(同6&7)。私が半セ-ハ⇒全セ-ハにポジション移動するのではなく、私が無理矢理小指をレ♯に届かせるのでもなく、私がこの部分を歌って、イメージしたら、指がいつの間にかポジション移動して、小指もレ♯に届いていた・・・。この『私が~』と『私の指が勝手に~』と言う主語の違いがギタ-の上手くなる人、ならない人の分かれ目です。それはまた、この二つのパズルのハメ込み方の違いだとも言えます。決して、ポジション移動だけではなく、ギタ-演奏の総てについてそう言えます。もし、そう言わない上手い人がいれば、それは才能と歌心が無意識の内に備わっている故にそれに気付かないだけで、その人の演奏は無意識の内に勝手に指が指板を駆け巡っているはずです。そう言う上手い人の指やフォ-ムや練習メニュ-ではなく、歌心を真似しましょう。 |
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229 ポジション移動の心はパズルで歌心(2) 20-02-2006(火) |
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どうも日本人は物事は何でも設計図通り、教科書通り、文法通り、教則本通り、楽譜通り、下から地道に積み上げて、遂に完成するものだと思う傾向にある様です。確かに千里の道も一歩からですが・・・。ごく最近どこかのサイトで読んだ次の文章は日本人の国民性を良く表していると考えさせられました。ギタ-奏者も例外ではないでしょう。 『日本人は真面目な国民である一方、積極的な姿勢は少なく、真面目にコツコツやっていれば、何か良いことがあるだろうと考える傾向が強いのです。日本人の姿の中に、遠慮、奥ゆかしさと言うものが良く見られます。』 真面目にコツコツ一歩一歩確実には大いに結構ですが、おぼろげながらにでも遥か彼方に目的を見据えて真面目にコツコツ一歩一歩確実に進むのと、躓かない様に自らの足元だけしっかり見つめて、目的を見据えないで真面目にうつむいてコツコツ一歩一歩確実に進んだつもりが、いつの間にか袋小路にダッチロ-ルして行くことは全く別物です。足元だけ堅実に見つめても、目的を見渡ず迷うなら、それは的外れな遠慮や奥ゆかしさです。 パズルも同じ(先週のコルムナ)。ギタ-も同じです。スケ-ル、アルペジオ、スラ-など、技巧のパズルを組み合わせて作るのが楽曲と言えなくもありませんが、パズルは歌心で繋いでやらないと、楽曲の全体像が見えて来ません。 ポジション移動も同じこと。真面目にコツコツ反復練習を繰り返すだけなら目先の肉体労働です。まずはギタ-を傍らに置いてその箇所を歌ってみること。そして、歌心をおぼろげながらにでも掴んだら、次にギタ-を手にして、歌いながらポジション移動してみましょう。もちろん、それで急に左手の指がシャキッとする訳ではありませんが、まず優先順位は、指は間違っていいから、gその箇所を歌心通りに淀みなく歌うことhです。歌うのは読者の指ではありません。歌心です。楽曲を弾く目的が指の運動ではなく、音楽表現であるなら、これはごく当たり前のことです。これがおぼろげながらにでも遥か彼方に目的を見据えること、おぼろげながらにでも完成したパズルの全体像のイメージを抱くこと。パズルの一個一個はそれからです。 |
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228 ポジション移動の心はパズルで歌心(1) 13-02-2006(火) |
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ここまでの大きな流れを復習しておきますと、今現在g歌心で左手の治療h中です(コルムナ212~)。まず押弦一般(同216~221)、スラ-(同222~226)、そして、先週カ-ノ先生のよだれで一呼吸置いて、今週からは歌心でポジション移動の治療に入ります。 実は以前『禁じられた遊び』を題材に、g歌心hでポジション移動(同122&125&126)、gアクセントhでポジション移動(同127&128)など、いかに動かない左手を煽てて動いてもらうかについて軽くコルムナしています。総括の132共々読み返しておいて下さい。 さて、ポジション移動が上手く行かないと言うことは、症状としては移動の際時間的に間に合わなかったり、やっと移動したポジションの押弦が不完全で音が出ないと言う意味でしょう。そこで、ポジションからポジションへの反復練習を繰り返せばいいんだろうと、指の肉体的鍛錬モ-ドに入らないことです。これも他の右手左手の項目や症状同様、結局は歌心が繋がればポジション移動も繋がると言うことに帰着しますが、少し違った観点から歌心とは何かを考えてみましょう。 読者の皆さん、もし、急に目の前に細かいパズルのパ-ツの入った箱をぶちまけられて作れと言われるのと、まず、出来上がったパズル全体を見せられて、それからぶちまけられて作れと言われるのと、どちらが楽でしょうか? 当然後者です。まず、おぼろげながらにでもイメージを抱くこと。これは楽器に限らず人生総ての分野で役に立つ発想です。ギタ-も指ではなく、まずは発想。指の付け所ではなく、発想の付け所の問題です。 |
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227 カ-ノ先生の歌心はよだれ!? 06-02-2006(火) |
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先日昨年10月発行のある日本の週刊誌を見る機会がありました。どこかの国の60歳の人が3.14・・・と延々に続く円周率を、何と10万桁暗記しているとか・・・。コメントに拠れば、息を止めて血液中の二酸化炭素の量を増やし、頭に多くの血液を送り込むと頭の働きが良くなり、これを3ヶ月続けると効果が出るそうです。 3ヶ月はともかく、筆者はこの記事を読んで、小学生の時分通っていた習字教室の先生が文字を書く時は息を止めろと言っていたのを思い出しました。 そう言えば筆者が高二の時習ったクラシックギタ-の先生も、肝心な箇所はやはり息を止めて弾けと言っていました。それから何年か後大学生になってgギタ-呼吸法hとか、どこかの本に書いてあったか、誰かギタ-仲間から聞いた記憶があります。 呼吸法や二酸化炭素は大袈裟としても、要するに呼吸を止めることに拠って集中力を増すためのものです。特に指使いの難しい箇所、ここは歌わせたいと言う肝心な場面などでは大いに有効かも知れません。やってみると、息を止めることに拠って、なるほど呼吸による心臓と、それに伴う体の微妙な動きが静止して、少し研ぎ澄まされた感触が体験出来る気がします。皆さんもやってみて下さい。 ところで、筆者は演奏中に息を止めると聞いて、思わず師匠マヌエル・カ-ノ先生の自宅でのある日のレッスンを思い出しました。レッスンそっちのけで演奏に夢中になった先生は、息をすることさえ忘れ、口からよだれを垂らしてギタ-を弾いていたのです!? これも総ては歌心のなせる業。二酸化炭素も呼吸法もへったくれもありません。 来週からは歌心でポジション移動です。 |
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226 スラ-は無意識に歌心 30-01-2006(火) |
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それでは、スペイン人フラメンコギタリストはどうやってスラ-しているのでしょう? 答え。『スラ-って何~!?』 これでは答えになっていませんね。しかし、彼らはプロに至るまで楽譜も読めず、スラ-なる音楽用語を知らないのですから仕方がありません。 ところで、読者は毎日話している日本語の文章をきちんと文法的に説明出来ますか? 出来ゃしませんね。名詞や動詞はともかく、形容詞と副詞の違いさえ判らない人がたくさんいるのではありませんか? しかし、そんな知識より、要するに喋って通じりゃそれでいいんですよ。 ギタ-も理屈は同じです。先週まで便宜上読み難い音階を一応例に挙げましたが、要するに、どんな曲でもいいですから、歌心に乗れば、指が文法度外視で勝手に上昇スラ-、下降スラ-、ハンマリングしてくれます。上手い人は皆無意識の内にこうなっています。無意識の内にとは指を意識しないで、全く力まずにと言う意味です。では何を意識すればいいのでしょう? 健康な人でも何か嫌なことがあれば足取りは重くなりますし、何かいいことがあれば気分爽快、足取りも軽くなるでしょう。気分の問題で、足の問題ではありません。指も同じこと、スラ-も同じことです。歌心の問題です。 |
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225 スラ-も足を踏んで歌心(4) 23|OP|QOOUij |
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総括です(コルムナ222~)。本来なら(1)~(3)総てやってみましょうと言いたいところですが、クラシックギタ-の読者はどうしてもフラメンコ独特のg弱々強弱々強弱強弱強弱強hのリズムと⑥~①まで総てpで、総てアポヤンドで弾くことに馴染めないかも知れませんね。ただ、このところのコルムナの目的はgスラ-も足を踏んで歌心hですので、リズムはフラメンコが無理なら、取っ付き易いワルツで常にg強弱弱hを保ち、散々言って来た様に強で足で踏んで、指と足だけではなく体全体がワルツに乗って下さい。右手もpがどうしてもダメならimで結構です。その上でまずはスラ-をかけずに総て単音で弾きます。 ファソ:ラシ:ドレ:ミファ:ソラ:シド:レミ:ファソ:ラシ:ド~~ この時大切なことは私が私の左手の指を動かして私が押弦、ポジション移動するのではなく、左手の指にワルツのリズムに乗ってもらって、勝手に押弦、ポジション移動してもらう感覚を掴むことです。そして、きっかけを掴んだ頃、次の様に各グル-プの最初の音だけimで弾いて、後は2連&3連スラ-で弾いて⑥から①弦まで上って行きます。 ファソ*ラシド*レミファ*:ソラ*シドレ*ミ*ファソ*ラシ*ド~~ もちろん、総てpで、総てアポヤンドで、フラメンコのリズムで弾けばよりgスペインギタ-週間コルムナhです。以上総て先週までの繰り返しに過ぎませんが、要するに、どんな曲やリズムでもいいですから、平坦に無味乾燥に弾かないで、強弱を付け、強で足を踏み、体全体でリズムを取ること。ワルツならg強弱弱h、4/4ならg強弱弱弱h、間延びする様ならg強弱強弱hなど工夫します。そして、コツは強を弾いた惰性で弱に付いて来てもらう感触を養うこと、弾弦も押弦も、そして、テ-マであるスラ-も同じことです。リズムに乗ることに拠って、左手の指に勝手に上昇スラ-、下降スラ-、ハンマリングしてもらって下さい。 もう一度基本に帰りましょう。リズムで、何より歌心で左手の指を騙して、左手の指に勝手に押弦、ポジション移動してもらうことです(同6)。さあ、各自何か自分の好きな曲を選んでやってみて下さい。また、押弦、ポジション移動の苦手な曲ほど大袈裟な位に強弱を付けて、少し速めにやってみましょう。きっと何か開眼するものが掴めるはずです。不得意な箇所ほど私が私の指で四苦八苦しながら私が弦を押さえているはずですから・・・。 |
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224 スラ-も足を踏んで歌心(3) 16-01-2006(火) |
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フラメンコ独特のリズムg弱々強弱々強弱強弱強弱強hを掴むために(先週のコルムナ)、一応g弱々強:弱々強:弱強:弱強:弱強hと区分けしてみるのもいいでしょう。本当はあたかも12/4拍子ですので、この様な区分けは不適当ですが、いきなりこの不慣れなリズムにスラ-をかけると更に何がなんだか分からなくなりますので、 ファソ:ラシ:ドレ:ミファ:ソラ:シド:レミ:ファソ:ラシ:ド~~ を、まず、(一)総てpで平べった~く弾く。面白くも何ともないので、(二)フラメンコのリズムg弱々強:弱々強:弱強:弱強:弱強hで弾く。(三)これに足を加えて強で踏む。(四)更に、指と足だけではなく、体全体がワルツのリズムに乗るために、強で同時に上半身全体を前に傾ける。ここまでは総てpの単音で、こうしてフラメンコのリズムに慣れたところで、スラ-をかけてみます。次の様に各グル-プの最初の音だけpで弾いて、後は2連&3連スラ-で弾いて⑥から①弦まで上って行きます(同223)。 ファソ*ラシド*レミファ*:ソラ*シドレ*ミ*ファソ*ラシ*ド~~ これについても、上の(一)~(四)で再度スラ-をかけて弾いてみて下さい。 以上ここまで総てpで、総てアポヤンドで弾きます。リズムとリズムに対する変則スラ-の感触を掴むまでは、まずimで弾いて、慣れたらpで弾くのもいいでしょう。 何度も繰り返してみて下さい。そして、読者自身がこのフラメンコの12拍子に乗って、12拍で一周する感触を身に付けて、そうすれば、imもpも、そして、左手の押弦もスラ-も、指が勝手にやってくれる感触を掴んで下さい。これがこのところのコルムナの目的です。コツは指は間違ってもいいですから、フラメンコ独特のリズムg弱々強弱々強弱強弱強弱強hの強を5回、しっかり足を踏むことです。優先順位は『足>指 』です。 |
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223 スラ-も足を踏んで歌心(2) 09-01-2006(火) |
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ざっと今までの復習をしますと(コルムナ219~)、 ファソ:ラシ:ドレ:ミファ:ソラ:シド:レミ:ファソ:ラシ:ド~~ の左手の指の押弦とポジション移動を足を踏むことに拠って勝手に左手の指にやってもらう感触を掴むことが目的です。そこで、まずこれを、(Ⅰ)imで平べった~く弾く。面白くも何ともないので、(Ⅱ)ワルツで強弱弱を付けて弾く。(Ⅲ)もっと強弱を付けるために強で同時に足を踏む。(Ⅳ)指と足だけではなく、体全体がワルツのリズムに乗るために、強で同時に上半身全体を前に傾ける。ここまではクラシックギタ-的。次はフラメンコギタ-的に、(Ⅴ)総てpで(Ⅳ)を弾く。(Ⅵ)リズムはワルツのまま、右手は総てpのまま、足も踏みながら、左手は先週のコルムナの最後に書いた如く、 ファソ*ラシド*レミファ*:ソラ*シドレ*ミ*ファソ*ラシ*ド~~ この様にスラ-を掛けて、各グル-プの最初の音だけpで弾いて、後は2連&3連スラ-、つまり、左手の指で音を出します。ちょうどリズムの変わり目にスラ-がきれいに収まっている訳ではありませんので、かなり難しいはずです。スラ-も難しいかも知れませんが、ワルツにきれいに収まらないスラ-を弾きながらワルツのリズムを保つことが難しいはずです。クラシックギタ-の読者は何じゃこりゃ、と思うかも知れませんが、フラメンコギタ-では、一見リズムとメロディ-がきれいに一致しないと言うのはむしろ常識ですので、こう言う経験も無駄とは思わないでやってみて下さい。コツは強弱弱の足の基本リズムを崩さないこと。と言っても、数えればたったの4回足を踏むだけです。つまり、足だけならg強弱弱:強弱弱:強弱弱:強~~h。指がどうし様がどうなろうが、足がこの4回をきっちり踏むことが至上命令です。足が指に騙されない様にして下さい。指に神経が行ってしまっていると、足が指に騙されます。逆です。足で指を騙します。コルムナ219からずっと、実は足で指を騙して、指に勝手にギタ-の弦を押さえてもらうことがテ-マなのです。感触を掴みたければ、大袈裟な位に強弱々とアクセントを付けてみることです。そして、ある程度速く弾くこともコツです。余り遅いと乗り切れません。一般的にも余り遅い練習は考え物です。 来週はこれをg弱々強弱々強弱強弱強弱強hのフラメンコ独特の12拍子に乗せてみましょう(同130&131)。 |
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222 スラ-も足を踏んで歌心(1) 02-01-2006(火) |
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ファソ:ラシ:ドレ:ミファ:ソラ:シド:レミ:ファソ:ラシ:ド~~ 明けましてこれを全部右手親指pで弾き初めです(もう一度先週のコルムナを復習)。クラシックギタ-の読者には④弦まではともかく、③②、ましてや①弦までpで弾くとは信じられないかも知れませんが、フラメンコギタ-では結構普通です。 それでは右手は全音pで、先週同様まず《1》フラットに弾いてみましょう。右手、右腕の安定を図りながら弾くと効果的です。以下は先週の文章の繰り返しになりますが、総てpで弾きます。《2》各小節の頭を強く、つまり、各小節をg強弱々hで弾きます。頭の強にだけ注意を払って、残りは3拍子の勢いで勝手に指に弦を押さえて、移動してもらって下さい。これは感触の問題です。感触を掴むために更に《3》同様に各小節をg強弱々hで、しかし、今度は強と同時に足を踏んで下さい。それでも今一なら《4》足だけではなく、足と同時に上半身全体を前に傾けて下さい。つまり、体全体でリズムを取ります。指だけ、足だけリズムに乗ることは不可能です。体全体が乗ってこそ、初めて足も指も乗って来ます。 以上ここまでは先週imでやったことをそのままpで弾くだけですので、簡単と言えば簡単ですが、⑥~①弦まで総てpと言うのが、クラシックギタ-の読者には理解し難いかも知れませんが、理解し難いついでに、先週のimが総てアポヤンドであった様に、今週のpも総てアポヤンドして下さい。①弦もです!? この表現が理解し難い読者はメ-ルでご質問下さい。 ところで、文脈上関心は少しpに行ってしまっていますが、これはあくまで左手の押弦のコルムナであることを忘れないで下さい。そして、肝心なのはpでもなく、左手の指でもなく、足を踏むことです。それに拠って左手の指が勝手に弦を押さえて移動し、右手のpも勝手に弾いてくれることが肝心です。 そして、実際の演奏では一々総ての音をpで弾く訳ではありません。《5》次の箇所はスラ-して下さい。もちろん、各グル-プの最初の音だけpで弾いて、後は2連&3連スラ-、つまり、左手の指で音を出します。 ファソ*ラシド*レミファ*:ソラ*シドレ*ミ*ファソ*ラシ*ド~~ 来週までこのスラ-を練習しておいて下さい。もちろん、各小節の頭を強く、強弱弱のワルツとして弾いてみます。ちょうどリズムの変わり目にスラ-がきれいに収まっている訳ではありませんので、かなり難しいはずです。もちろん、強弱弱の強は足を踏みながらです。そして、来週はこれをワルツではなく、フラメンコのリズムでやってみましょう(同130&131)。 |
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221 押弦は足を踏んで歌心(3) 26-12-2006(火) |
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ファソ:ラシ:ドレ:ミファ:ソラ:シド:レミ:ファソ:ラシ:ド~~:先週のコルムナを読み返すこと。 これはフラメンコギタ-の曲の一部ですが、まずは《1》クラシックギタ-的に弾いてみましょう。imで交互にアポヤンドで弾いてみて下さい(miでも結構)。これで一応左手の運指に慣れましょう。やはり、最後の①弦のソ:ラ(3&1)が一番難しいところですね。 ところで、これでは単なる⑥弦1フレットgファhから①弦8フレットgドhに上るハ長調の音階に過ぎません。しかも、いかにも『私が私の左手の指を動かして私が弦を押さえた』感じがします。基本に返りましょう。ギタ-はいかに私の指で私がギタ-を弾くかではなく、いかに私の指にギタ-を弾いてもらうかです(同6)。表情を付けることに拠って指に弦を押さえて勝手にポジション移動してもらいましょう。《2》各小節の頭を強く、つまり、各小節をg強弱々hで弾きます。頭の強にだけ注意を払って、残りは3拍子の勢いで勝手に指に弦を押さえて、移動してもらって下さい。これは感触の問題です。感触を掴むために更に《3》同様に各小節をg強弱々hで、しかし、今度は強と同時に足を踏んで下さい。それでも今一なら《4》足だけではなく、足と同時に上半身全体を前に傾けて下さい。つまり、体全体でリズムを取ります。指だけ、足だけリズムに乗ることは不可能です。体全体が乗ってこそ、初めて足も指も乗って来ます。 どうですか? ここまでやれば単純な音階とは言え、かなり違った感触、そして、面白さが出て来ましたね。強(アクセント)の箇所だけ注意を払って、残りは惰性に流す感覚を養って下さい。右手も左手もです。 そして、来年からはこれをフラメンコギタ-の弾き方でもっと面白く左手の指に勝手に乗って弦を押さえてもらいます。何と右手はimではなく、①~⑥弦まで総て親指pで弾きます!? クラシックギタ-の読者には異次元空間ごっこ(パタリロ)かも知れませんが、リズムに乗れば出来ます。コルムナ130&131も復習しておいて下さい。では皆さん、良いお年を。
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