◆スペインギタ-週間コルムナ◆火曜日更新
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現代人は勉強に仕事に忙しいのです。限られた時間を有効に活かしてギタ-を上達するにはスペイン人ギタリストの真似をするのが一番。楽譜なし、教則本なし、基礎練習ゼロ---。
毎週このコラムを読めば貴方のギタ-人生が根底から覆されます。もし覆されない方がいらっしゃればグラナダにおいで下さい。私が自腹でスペイン名物脳みそフライをご馳走します。 |
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120 左手も煽てりゃ・・・ 18-01-2005(火) |
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今週から左手の各指に色々なテクニックをやってもらいましょう。ギタ-上達の秘訣は奏者自身が鍛錬した右手や左手の指で弾くのではなく、いかに指に弾いてもらって本人は楽をするかにあります(コルムナ6&118)。 “スペインギタ-週間コルムナ”の目的もそこにあります。
ことばを変えれば左手の指を“煽てる”ことです(同7)。不得意な箇所ほど指のことは忘れて指にやってもらいましょう。
では実際にやってもらいましょう。『禁じられた遊び』の短調の旋律の前半後半の境目の『~ドシララシド:シドシレ#ドシ~』を弾いてみましょう。ご存知前半は5フレットのハ-フセ-ハのAmから瞬時の内に後半の7フレットの全セ-ハのB7のポジションに移動する、誰でも苦労するところです。
前半だけならそうでもありませんが、全セ-ハで⑥弦のシを押さえてこの低音を維持しながら、更に小指4を①弦の11フレットのレ#まで伸ばして押さえろと言う後半の方がより難解です。こう言う時こそ大して長くもない自分の小指を見て溜息をついたり、左手の小指の拡張の練習をするのではなく、大して長くもなく言うことを聞いてくれない左手の小指を煽ててレ#まで伸びてもらえばいいのです。
まず、指が短いとか、届く訳ないだろうと思っている人。左手の指に拠るギタ-の押弦を左手の指のただ単に肉体的な問題だと思い込んでいることがそもそも大間違いなのです。指と言う肉体の一部に情緒的な面を絡めてやれば多くの場合驚くほどの効果が期待出来ます(同118)。
簡単なことから始めましょう。この場合まず徹底的にレ#を意識することです。意識せずに問題箇所が解決する訳がないでしょう?
筆者が高一の時『侍ジャイアンツ』と言うテレビ漫画がありました。スポコン漫画も終焉の時代でしたね(その年の日本シリ-ズは巨人vs南海)。主人公のノ-コンピッチャ-番場蛮のライバルにアメリカインディアンの、名前は確かウルフチ-フと言うのがいました。このウルフチ-フがある時野牛の群れに向って、こんなにたくさんいるんだから当たるだろうと槍を群れに向って適当に投げたら当たらず、長老に諭された通り、群れの中の一匹だけに的を絞って投げたら仕留めることが出来たと言う一話があったのを覚えています。
確かに意識過剰は余計な力が入るだけで逆効果と言うのはむしろ“スペインギタ-週間コルムナ”の立場ですが、だらだら2時間弾くより、30分集中して弾く方が効果的です。楽はしなくてはいけませんが、楽をしながらも注意は払うべきであり、決して注意散漫と言う意味ではありません。
まずは“そこ”に集中して、その集中力で指に“そこ”に届いてもらいましょう。集中力であって必ずしも指の力ではありません。情緒的問題であり、必ずしも指と言う肉体的な問題ではないのです(同118)。来週までレ#に注意を集中して力まずに弾いてみて下さい。
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119 病は気から。左手も・・・。 11-01-2005(火) |
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特に中年以上の人が決まって口にすることがあります。『もう歳で指が硬いから届かないんですよ・・・』 『だったら、もし指がもう少し柔軟なら指が届いて、ギタ-がすらすら弾けるんですね?』と筆者は逆に問いたいのですが、読者ならどう答えるでしょう? ギタ-は左手の指で弦を押さえて右手の指で弦を爪弾くとしか思っていない、つまり、指と言う肉体的な面についてしか見ていないからこんな浅はかな見解も出るのです。
音痴でリズム音痴で歌心もないが、指は長くて柔らかい人ならギタ-が上手くなる・・・かどうか。これが今からしばらくのコルムナのテ-マでもあります。 確かに弦を押さえるには指は長くて柔軟な方が良いでしょう。また、腕力も握力もあった方が良いでしょう。しかし、手の小さな小学生や非力な女性にも音は大きくて上手い人はたくさんいます。しかも、ギタ-は普通サイズ(コルムナ34:ただし、普通サイズとは言え、手の小さ目の人はネックが薄目のギタ-の方が無理がなくて良い)。また、筆者は観光ガイド時代偶然セビ-ジャかマラガの空港でフラメンコギタ-の大御所マノ-ロ・サンル-カル(その昔パコ・デ・ルシア、セラニ-トと並んで若手三羽ガラスと言われた)に遭いましたが、手は筆者より小さかったです。従って、左手の押弦は必ずしも指の長い短いや硬い柔らかいに拠るのではないのです。 大体こう言うこと(冒頭の文)を言う人はギタ-を弾く前からマイナス思考です。まず、これがいけません。出だしから自ら好んで情緒不安定になっています。おまけに、もう間違えた時の言い訳を予めしてしまっています。これは良く言えば日本人の謙遜遠慮の国民性から来ているとは思いますが、せっかくの謙遜遠慮も場違いなら足を踏み外し、更には指板で弦を押さえ外します。 まずは英語で言う“Take it easy.” よそ行きでもマイナス思考でもなく、気軽に楽しく行きましょう。 病は気から。健全も不健全も、健全なギタ-演奏も不健全なギタ-演奏も、総ては気からです。もちろん、左手の指に拠る押弦も、どうしても押さえ切れないFも、拡張も、スラ-やハンマリングも、音が繋がらないポジション移動も総ては気持ち、情緒的安定不安定の問題が根底にあります。来週からケ-スバイケ-スで見て行きますが、昨年末の健全な左手の肉体的基礎(同87~117)も情緒的基礎が健全であればこその話しなのです。 |
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118 左手にも情緒はある 04-01-2005(火) |
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人間の総ての肉体的な行動は精神(情緒)的な面に裏打ちされています。もちろん、ギタ-の演奏もです。
筆者の中学時代の英語の授業で『健全な魂は健全な肉体に宿る』と言う諺が出て来たのを覚えていますが(英文は覚えてない!?)、逆もまた然りで、何事も精神(情緒)と肉体双方の健康が必要です。いや、むしろ、前者の方がより重要ではないでしょうか?
ギタ-についてもそう思います。右手についても、そして、懸案の左手についてもそうです。今年からはこの左手の情緒的基礎についてしばらく考えてみましょう。
初心に帰りましょう。貴方が貴方の鍛えた左手の指で弦を押さえるのと、貴方の左手の指に弦を押さえてもらうのはどちらが楽でしょうか(コルムナ6)?
前者でギタ-人生行き詰まった人に後者をお勧めするのが“スペインギタ-週間コルムナ”の主旨でもあるのですが・・・。
前者は過労死燃え尽き症候群ギタ-。上手い人は皆意識的無意識的に後者になっています。上手い人は何の苦労もなく、左手の指が勝手に指板を駆け回っているのです。
私が私の左手の指を動かすのか。私の左手の指が勝手に動くのか。似た様な文ですが、この他動詞自動詞の違いは北と南ほどの違いがあり、ギタ-人生を決定付けます。
Fが押さえ切れない人、指が開かない人、スラ-やハンマリングは指が痛いだけで音が出ない人、ポジション移動が上手く行かない貴方。だからと言ってスポ根漫画の様に左手の指を鍛えていると腱鞘炎になって、健康どころか全く不健全なギタ-人生に終わってしまいます。真面目モ-ドも大切ですが、もっと楽に真面目モ-ドで行きましょう。ギタ-を弾く貴方は真面目モ-ドでいて下さい。しかし、弦は貴方の左手の指に押さえてもらって、貴方は楽をしていて下さい。貴方の左手の指を健全に煽てて弦を押さえてもらえばいいのです。
貴方の情緒的面が健全になれば、貴方の左手の指はある程度勝手に動いてくれる様になります。来週から詳しく楽しく見て行きましょう。
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117 左手の肉体的基礎総括 28-12-2004(火) |
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基礎とは『揺るぎなく据えてやれば他の個所も自然に良くなり、逆にこれがグラつけば他の個所も総てグラつく最重要部(コルムナ5&11&87)』であり、また『目に見えない個所、または目に見えても人が注目しない個所(同88)』と言うことが出来ます。この原則から行けば目に見える左手の各指自体(1:2:3:4)は基礎ではなく、目に見えない左手の親指、そして、目には見えても注目されない左手自体こそ基礎であると言えます。
その左手の親指の移動がすり足でなければ左手自体がグラつき、1:2:3:4もグラつくことになります(同116)。
さて、以上コルムナ89からずっと左手の肉体的基礎について述べて来ました。繰り返しますが、左手の基礎は1:2:3:4自体でもなく、1:2:3:4の鍛錬(スケ-ル:拡張:スラ-:ハンマリングetc.)でもありません。1:2:3:4の土台である左手自体の安定です。筆者自身の経験から言っても、1:2:3:4が思う様に動いてくれなかったり、すぐ疲れたり、何年経っても一向に上達しないのは、1:2:3:4が非力だったり、筋が硬かったりするためではなく、1:2:3:4の土台である左手自体がグラついているから1:2:3:4もグラつくためです。また、左手の親指が地に(ネックに)付かず、浮つく度に左手自体もグラつくことが大きな原因です。つまり、1:2:3:4の基礎である左手自体と親指がグラつくから1:2:3:4もグラつく。グラつけばグラつかない様余計力を込めてしまう悪循環に陥る・・・。これが1:2:3:4の様々なテクニックが出来ない根本原因であり、左手の肉体的基礎の総括と言えます。
左手がどうもしっくり来ない方。1:2:3:4が上手く弾けない時、届かない時、スラ-やハンマリングで音が出ない時、コ-ドが上手く押さえ切れない時、ポジション移動で音が途切れる時・・・。上手く動いてくれないその指自体ではなく、その指の土台である左手自体と親指が力んでいないか、グラついていないかどうかに細心の注意を払いながら今までの曲を弾いてみて下さい。その上で1:2:3:4からも徹底的に力を抜きましょう。力ずくで弦を押さえている内はギタ-の上達はありません。目指すはパコ・デ・ルシアのふんわり感です(同91)。
左手の肉体的基礎の次は、来年から左手の情緒的基礎について考えてみましょう。
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116 左手の親指もすり足 21-12-2004(火) |
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左手の親指はなるべく動かさないにせよ、一々動かすにせよ(コルムナ114&115)、その動かし方の原則について考えてみましょう。原則は原則ですので、原則さえ踏まえれば、後は各自が原則を踏まえて勝手にやればいいだけの話しです。今週はその原則を相撲、柔道、レスリングから学んでみましょう。 アテネオリンピックでの日本のメダルラッシュには感動しましたね。元々日本は柔道とアマレスは昔から強かったのですが、日本の国技相撲を含め、格闘技全般には共通点があります。それは“すり足”です。畳やマットや土俵・・・。重心を低くして浮き足立たず、すり足で移動しなければ技も掛かりませんし、相手の攻撃に対してすぐに腰砕けになります。 これはネックを押さえる左手の親指にも当てはまります。親指がネック上を移動する際、親指が飛び跳ねるのではなく、すり足で移動すれば左手全体もグラつき難く、腰砕け状態になり難いのです。逆に浮き足立っていると、ネックから親指が離れて浮く毎に左手がグラつく可能性にさらされます。 せっかく親指の腹で押さえても(同109)、わざわざネックから親指の腹を離す移動では、畳やマットや土俵の上をスキップしながら格闘技の試合をする様なものです。どんな格闘技でも足腰が安定していてこそパンチ、蹴り、投げなどの技が効きます。浮き足立って腰の入っていないパンチ、蹴り、投げ技は効きません。 ギタ-も同じです。左手自体が腰砕け状態では指(1:2:3:4)の技が効かないのです。だからスラ-もハンマリングも思い切り弾く割には蚊の鳴く様な音しか出ないのです。決して読者の指に力がないのでありません。土台の左手自体がグラついているから、土台の上にある指(1:2:3:4)の技がさっぱり効かないのです。それが証拠に、読者より明らかに非力な子供や女性ギタリストがいるのはどうしてでしょう? ギタ-は力で押さえて力で弾くのではなく、いかに力を使わないで力を伝えるかなのです。右手も、もちろん、左手も。 ギタ-は指では弾かないとは左手にもまた言えることなのです。 その左手自体のグラつきが左手の親指のすり足で是正出来るとしたら、これは考えてみる価値があるとは思いませんか? 人は“動く”方に注目しがちですが、真に“動く”ためには何が“不動”であるべきかを見極めなくては駄目です(同107) |
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115 大物は横にも軽々しく動くものじゃないかも |
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フラメンコの代表的なコ-ド進行をご紹介しましょう。Am~G~F~E。1~3フレットのコ-ドで弾いてみて下さい。フラメンコを聴いたことのない皆さん、中々エキゾチックな響きがしませんか? 何度か繰り返してみて下さい。 さて、先週のなるべく左手の親指は動かさない運指は、何も『禁じられた遊び』の冒頭のフレ-ズで実験してみた様にネックに対して縦の動きについてだけではありません。ネックの真ん中か、①弦寄りか、⑥弦寄りかと言うネックに対して横の動きにも当てはまります(コルムナ112)。 もう一度上のコ-ド進行を弾いてみて下さい。左手の親指の位置に気を払いながらもう一度弾いて下さい。どうですか? もしかして、コ-ドごとに一々親指の位置は4回変わっていませんか? では今度は親指の位置を決めて、そこから動かさないことを前提にもう一度弾いてみて下さい。最初はギクシャクするかも知れませが、なるべく左手全体から力を抜いて何度かやってみて下さい。これで結構行けるものです。左手全体の安定感はどうですか? 左手の親指の位置が変わる毎に左手全体がグラついて、更には1:2:3:4がガタガタになるのは、何も親指のネックに対して縦の動きに拠るのではありません(同114)。親指が横にも頻繁に動けば、それだけでも左手全体がグラつく可能性は大です。 筆者は左手の親指のネックに対する縦横両方の動きをなるべく少なく、つまり、左手親指はなるべく動かさない左手の親指の運指にしていますが、横の場合も縦の場合同様、肝心ことは左手全体が力まずリラックスしていることです。そうすれば筆者の様に左手の親指の動きを最小限にし様が、縦横縦横無尽に動かそうが、後は本人が好きな左手の親指の運指でいいと言うことです・ いずれにせよ、左手の親指の位置を移動することによって左手全体が不安定になるなら、確かにこれは考えなければなりません。 |
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114 大物は軽々しく動くものじゃないかも 07-12-2004(火) |
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今まで左手親指のネックに対して縦横両方の動きから考えて来ました。どこにどう置こうが力まず、あくまで自然体でなければ意味がないことを前提にして(コルムナ112&113)、今週は左手の親指の運指の基本的なある事柄について触れてみましょう。 先週のコルムナと一部重複しますが、それは左手親指はなるべく動かさないのか、頻繁に動かすのかと言うことです。もちろん、ロ-ポジションからハイポジションに一気に移動する様な場合には当然親指も移動する訳ですが、この様な明らかな場合は別にして、意外と左手の親指は動かすまいと思えば動かす必要はないことに気付きます。やってみましょう。 ご存知『禁じられた遊び』の冒頭のSi~Si~Si~Si~La~Sol~Sol~Fa#~Mi~Mi~Sol~Si だけ弾いてみましょう。まず、読者がいつも弾く様に弾いてみて下さい。何度か繰り返して弾いて読者の左手の親指の運指を覚えておいて下さい。 次に左手の親指をネックの3フレット下中央に置いて、ここから親指は動かさずにもう一度この短い同じフレ-ズを総て弾いてみて下さい。どうですか? 意外と弾けるものでしょう? 筆者はこの様になるべく左手の親指は動かさない運指を心掛けていますが、どちらが良いと言う訳ではありません。ただ、頻繁に親指の位置を変える毎に左手全体の安定を欠けば、1:2:3:4は総崩れとなると言うのが筆者の体験です。左手の親指の位置や運指ではなく、こちらの方が本質的で重要な問題なのです。 指がすぐ疲れる、指が届かない、セ-ハが押さえ切れない、スラ-やハンマリングは指が痛いだけで音が出ない・・・など、実は読者の1:2:3:4が非力で練習不足なのではなく、1:2:3:4の土台である左手自体がグラついているから1:2:3:4もグラつくのです。 では何故左手自体がグラつくのか? 原因は色々挙げらるでしょうが、その一つは左手の親指が位置を変える度に左手もグラつくからと言えます。これは筆者自身の経験です。 ですから、その意味では上の例でやってみた様に左手の親指はなるべく動かさない運指が良いのではないかと思いますが、力さえ抜けていればポジションが変わる度に一々親指の位置を変えたところで何の問題が起きる訳ではありません。 以上のことを踏まえた上でなるべく左手の親指は動かさない左手の親指の運指を読者自身が考えても良いかも知れません。 弾きなれた曲を左手の親指を余り動かさずに一度弾いてみて下さい。新境地が開かれるかも知れませんよ。 |
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113 左手の親指の運指は前後の文脈から判断 30-11-2004(火) |
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左手の親指について今までネックの中央か、①弦寄りか、⑥弦寄りかと言う、言わば“横の位置”しか述べませんでした(コルムナ96~)。
今週からは少し“縦の位置”も考えてみましょう。例えば、ある左手のポジションで親指はネックの中央だとしても、それがそのポジションの真下なのか、上(ヘッド方向)寄りなのか、下(ボディ方向)寄りなのかと言うことです。これが“縦の位置”の意味です。
一般的には1:2:3:4の指で弦を上から、親指でネックを下から押さえて挟んで左手全体を固定するとすれば、左手親指は押弦に使っている1:2:3:4の指の真下にあった方が挟むには理想的です。確かどこかの教則本か何かにそんなことが書いてあった様な気もします。
実際やってみるとこれで不自由はありません。物理的にも理に適っています。従って、“左手の親指は押さえたポジションの真下”が模範的な答えでいいでしょう。ただし、ここでも一番大切なことと日本語のアヤに注意しなければ外見に捕われて肝心なことを見逃します。
まず、形は挟むであっても、決してそのことばのニュアンス通り握力で挟むのではないと言うことです。上から弦を押さえる1:2:3:4も、下からネックを押さえる親指も、力で押さえたり挟んだりするのではなく、最小限の力でそうする、いや、上手い人ほど力を使わず軽く指を添えるだけなのです。
それが証拠に、上手い人の左手の親指は、むしろ、左手の上(ヘッド方向)寄りに位置していることが多く、綺麗にポジションの真下に来ていることの方が少ない位だと筆者は見ます。つまり、上手い人は皆力が抜けており、左手親指はネックに本当に軽く添えて置くだけ。軽く添えて置くだけだから、一見物理的に不安定に思える場所に置いても安定度に影響はないのでしょう。
要は力が抜けた自然体で力を抜いて自然に弦やネックをフワッと押さえる・・・。力を極力抜くこと、これが優先順位です。今年の夏筆者が感じたパコ・デ・ルシアの左手の“あれっ”と思うほどの押弦の際の“ふんわり感”です。だから左手の各指が恐ろしいばかりのスピ-ドで動くのでしょう(同91)。
力んでしまえば、どんなに外見のフォ-ムが正しくても、何の意味もありません。いや、おかしな癖が付くだけです。
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112 コツは力まずフワッと挟む 23-11-2004(火) |
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左手の親指について今までネックの中央か、①弦寄りか、⑥弦寄りかと言う、言わば“横の位置”しか述べませんでした(コルムナ96~)。
今週からは少し“縦の位置”も考えてみましょう。例えば、ある左手のポジションで親指はネックの中央だとしても、それがそのポジションの真下なのか、上(ヘッド方向)寄りなのか、下(ボディ方向)寄りなのかと言うことです。これが“縦の位置”の意味です。
一般的には1:2:3:4の指で弦を上から、親指でネックを下から押さえて挟んで左手全体を固定するとすれば、左手親指は押弦に使っている1:2:3:4の指の真下にあった方が挟むには理想的です。確かどこかの教則本か何かにそんなことが書いてあった様な気もします。
実際やってみるとこれで不自由はありません。物理的にも理に適っています。従って、“左手の親指は押さえたポジションの真下”が模範的な答えでいいでしょう。ただし、ここでも一番大切なことと日本語のアヤに注意しなければ外見に捕われて肝心なことを見逃します。
まず、形は挟むであっても、決してそのことばのニュアンス通り握力で挟むのではないと言うことです。上から弦を押さえる1:2:3:4も、下からネックを押さえる親指も、力で押さえたり挟んだりするのではなく、最小限の力でそうする、いや、上手い人ほど力を使わず軽く指を添えるだけなのです。
それが証拠に、上手い人の左手の親指は、むしろ、左手の上(ヘッド方向)寄りに位置していることが多く、綺麗にポジションの真下に来ていることの方が少ない位だと筆者は見ます。つまり、上手い人は皆力が抜けており、左手親指はネックに本当に軽く添えて置くだけ。軽く添えて置くだけだから、一見物理的に不安定に思える場所に置いても安定度に影響はないのでしょう。
要は力が抜けた自然体で力を抜いて自然に弦やネックをフワッと押さえる・・・。力を極力抜くこと、これが優先順位です。今年の夏筆者が感じたパコ・デ・ルシアの左手の“あれっ”と思うほどの押弦の際の“ふんわり感”です。だから左手の各指が恐ろしいばかりのスピ-ドで動くのでしょう(同91)。
力んでしまえば、どんなに外見のフォ-ムが正しくても、何の意味もありません。いや、おかしな癖が付くだけです。
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