◆スペイン週間コルムナ◆火曜日更新
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果たして人の一生は物の売買だけで一喜一憂するだけのものでしょうか。自分の欲だけ満たして最後は皆等しく死ぬために働くのが人生でしょうか。 日本語情報センタ-は単なる情報屋ではありません。スペインの情報やサ-ビスを通して別次元の人生観を日本の同朋に問いかけます。 |
181-200
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200 祝200回記念コルムナ 07-02-2006(火) |
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早いものでgスペイン週間コルムナhも今週で200回。読者の皆さん、少しは『継続は力なり』になったでしょうか(コルムナ53)? とは言え毎回毎回違ったテ-マで同じ理屈を書く継続も根気が要りますが、これは人間とは国境を越えて強欲で罪深い存在であると言う前提に立てば、毎週の事件やニュ-スの類は最初から簡単に予想出来たことであり、ネタ切れも心配するだけ野暮でした。 ついでにここで今後の世界情勢を予想、いえ、予言しておきましょう。世界のどこでも世の中は加速度的に悪くなり、今以上に子供から狂気の沙汰が増加し(同150)、人間も驚異的にアホになり、ますます金銭物質快楽至上主義のドツボにハマって行きます。これを予言するのに予言者である必要はありません。これは人間の負の法則ですから、後は法則通りブレ-キの壊れたダンプカ-の如く自らも社会をも破壊して腐敗して腐臭を発するに至るお決まりの電車道です。 それにしても昨年末から世間を騒がせているあれやこれやの守銭奴ドキュメンタリ-劇場は正にgスペイン週間コルムナhそのものです。これら総ては人間の『質』より金銭物質の『量』を追い求めた結果、ことばを変えれば人間が人間の『質』を放棄し、人間が人間であることを辞めた結果であると言えます。 100年以上前の日本で書かれたある偉人の書に『今や社会のどこでも詐欺と賄賂と忠義道徳は併立して行われている』とあります。明治時代の日本人も実『質』的には大差がなかったことが分かります。これは詐欺や賄賂を犯す卑劣な人間に限って口では忠義道徳と綺麗事を言う偽善者であるとの意味でもあります。この書が書かれたのは日露戦争の前で、日本の敵はロシアではなく、この様に同義的に腐敗した日本人自身こそが日本の存続の敵だと文章は続きます(同138最後)。余りにgスペイン週間コルムナhと良く似ているので筆者も思わず驚いてしまいました。 そして、100年後の現在は忠義道徳とさえ余り言われません。むしろ、g楽しきゃいい、美味しきゃいい(←スペインに来る旅行者も!?)、楽して金が稼げりゃ携帯で何やってもいい、嘘もホラもバブルも欲望の墓(同79&80)もデカイ方がいい、鉄筋を削減して金さえもらえば住民なんか地震で死んでもいいetchと人間様はよりその本性をむき出し、忠義道徳の厚化粧で自己中のアバタを隠そうともしません。正に人間が人間の『質』を放棄し、人間であることを辞めたが故の毎日の事件やニュ-スであると言えます。『テメ-ら人間じゃね-、叩っ斬ってやる!!』と破れ傘刀舟先生に悪人狩でもやって欲しいものです(同146)。 正しい人は人に与えて惜しまない。-----或る昔の偉い人 皆誰でも物や金に限らず、地位や関心や愛情でも与えるより受けたいと思うのが人情でしょう。しかし、その身勝手な人情と言う自己中こそ諸悪の根源であり、それは正しくない、正しくないことを皆がやっているから社会全体がおかしくなるのも道理である、とこの或る昔の偉い人は暗にそう言っているかの如くです。 逆に、正しい人とは口先だけの忠義道徳の偽善者ではなく、実際人に与えて、更にそれを惜しいと思わない人・・・。これは単に物理的に他人に金銭物品を与えるだけの安っぽいボランティア活動や募金以上に(同146)、もっと深淵な、しかし、単純で、それでいて極めて実行し難い真理を衝いています。 惜しめば与えても『質』が不純な善意です。惜しまず与えることの出来る人だけが『質』、つまり真に人間味のある人間であると言えます。これを人間様に教えてくれるのが皮肉にもスペインの犬や猫であることがgスペイン週間コルムナhの真髄かも知れません(同17&18&60&100&132&181&188)。今後ともご愛読下さい。 |
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199 未亡人をあの世に送って経費節減 31-01-2006(火) |
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先週末からスペイン全土は大寒波に見舞われ、ここ南スペイン・グラナダでも雪が積もっている。雪に覆われたアルハンブラ宮殿は絶景である。それでも最低気温はこのところ連日-3℃位だから、去年の今頃の-11℃には軽く及ばない。日本人も含めほとんどの外人はスペインは南の暑い国と思い込んで来るらしいが、たまに真冬にTシャツに短パンにサンダルの外人旅行者のオッサンを見かけることがあるのもそのためか!? スペインの緯度は関東東北と同じで日本と何も変わらないが、夏暑く冬寒い極端な高原性気候である。 その標高の高い所に雪が降ればアイスバ-ンとなり、スペイン人の国民的超楽天的運転も重なって必然と交通事故が多発する。先週土曜日バレンシア県の南のアリカンテ県の県道で乗客満載の貸し切りバスが悪天候の中を無理な追い越しとスピ-ド違反が祟って滑って横転し、5人が死亡12人が重症の大事故となった。これだけならたまにはある話しかも知れないが、このバスはより安全な有料高速道路に入らず、金をケチるためにわざわざこの山道の県道に入ったらしい。筆者も10年位昔に友人と乗用車でバレンシアに行った時、やはり高速料金を浮かすためにこの県道に入ったので気持ちは分かるが、スペイン中にアイスバ-ン凍結注意報が出ている状況下で、ましてやガンガン追い越しをかける道路ではない。生存者の証言では遅れを取り戻すためにガンガンごぼう抜きだったとか・・・。 この御一行様はどこかの町の未亡人会だったらしい。そのため死亡した5人は総て老境を迎えた未亡人・・・。その代わり僅かな金をケチった軽症の運転手は逮捕された。 気違いは燃え木を死の矢として投げるが、隣人を欺きながらgただ、戯れただけではないかhと言う者もそれと同じだ。-----或る昔の偉い人 なるほど、貪欲もケチるのも、隣人を欺いてのことなら燃え木を死の矢として投げる気違いかも知れません。ただ、当の本人はgただ、戯れただけではないかhと自分のやったことについて自律神経失調症なのは神童の仮面で日本中を欺いてお縄になった例の株買占め守銭奴一味もバス一台分の乗客を欺いたこのバスの運ちゃんも理屈は同じかも知れません。実は燃え木を死の矢として投げて戯れた事の重大さに本人達は気付いてはいないのです。その他校内暴力、虐め、嫁いびり、夫婦喧嘩、不倫、離婚、空巣、強盗、各種詐欺、嘘も方便、イエロ-キャブ、出会い系サイト~などgただ、戯れただけではないかhと隣人も自身をも欺いている当事者達も実は気違いかも知れません。 それにしてもgハゲタカファンドhとは・・・。これが一番言い当て妙ですね。参りました。隣人と戯れ欺く気違いを最も良く描写しています。 |
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198 気違いに刃物と守銭奴に株は刑事くんが逮捕するのだ 24-01-2006(火) |
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ま、遅かれ早かれこんな顛末になるのではないかと言う確かな予感はあった。今週は気違いに刃物、守銭奴に株のお話しである。 株式市場では経済的な洞察力が必要であるが、守銭奴に株を持たせれば何をしでかすかを予測するには洞察力など必要ない。全く何の洞察力もない人でも気違いに刃物を持たせれば遅かれ早かれ殺傷事件を起こすであろうといとも簡単に確実に予感出来るのと全く同じである。ただ、さすがに地球の裏側のスペインの投資家には寝耳に水だったらしい。実際スペイン株式市場も軒並み値下がりのとばっちりを食っている。本当にいい日本の恥である。 スペインのある諺に拠ればg金持ちは成るものではなく、生まれるものであるh。これは真の金持ちは教育もマナ-も常識も備えた謙遜な人間であるが、それに引き換え、金の『量』こそ人生の総てと思っている成金ほど人を人とも思わず、金のためなら平然と嘘を吐き、傲慢でタチ『質』が悪いと言う意味である。 それにしても文字通り g金持ちに成りたがって、誘惑と罠と、また人を滅びと破滅に投げ入れる愚かで有害な多くの欲とに陥るh方程式(先週のコルムナ)に従って日々刻々と解明されて行く株買占め気違いの欲望の墓の有様は(同79&80&139&140)、やはり同次元中継で日々刻々とガタガタになって行くお姉さんの歯の如きである。地球の反対側でこれまた日々刻々と同時進行している先週のアルハンブラ宮殿入場券詐欺事件もまた全く同じ方程式の応用問題である(現時点で逮捕者は9人)。 これはまた『質』より『量』の方程式とも言える。当事者達はただ一心不乱に金の『量』だけに価値観を追求するが余り、自分で自分の人間としての『質』と他人様をも踏み躙っていることに気付かない。金の『量』より人間の『質』の方程式なら世の中まともになるはずだが・・・。 この文章を書きながら何故か子供の頃の人気番組『刑事くん』の主題歌が思い出されて来た(元祖gコメットさんhの後釜番組でTBS月曜19:30だったはず!?)。 『義理も捨てたし、人情さえも捨ててさすらうコンクリ-トジャングル。嘘で固めた都会の夕陽、他人同士に何故赤い~♪』 嘘は花は咲かせるが実は成らせない。-----或る昔の偉い人 この歌詞は30年以上経った今尚やけに新鮮に、そして、真実味を帯びて響いて来ます。この世と人間の真相の核心を衝いた予言的名言だったかも知れません。リバイバルで誰かが、いや、株買占め気違い本人が歌手デビュ-でもして歌えば爆発的大ヒットになるかも!? 今思い出してもこのドラマは毎回人情に訴える内容であったと記憶しています。人情、すなわち人としての『質』。だからと言って具体的なエピソ-ドに特別感動した記憶もありませんが、急に思い出した今、心に爽やかな後味の残る少年時代の思い出であることを再認識せざるを得ません。同じ警官でもg逮捕するのだ!!hと拳銃を撃ちまくる天才バカボンの本官さんよりも遠い汽笛は故郷列車の『刑事くん』の方が人情に溢れています。 最近読んだ日本語の記事に『記録』より人々の『記憶』に残るのが名勝負だとありました。スポ-ツもドラマも、そして、ビジネスさえ『量』より『質』であり、『記録』より『記憶』だと言えます。この株買占め守銭奴達は何年か後日本人の心に一体どんな風に『記憶』されているのでしょう(同176&192)? 札束の咲き乱れた『花』か『実』の破滅か、天才バカボンか!? |
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197 アルハンブラ宮殿偽造切符はいかが!? 17-01-2006(火) |
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新年早々ユネスコの世界遺産アルハンブラ宮殿が揺れている。正確には昨年12月末からだが、ガイド、宮殿職員、旅行代理店、予約システム代行のBBVA銀行が一体となった入場券詐欺が発覚。現時点で7人逮捕。報道に拠れば現在も重要参考人30人以上が取り調べ中とのことで、今後も逮捕者は芋蔓式に増える見込みである。 事件を要約すると、宮殿の入場者数制限を逆利用し、故意に半券を切らないチケットを何回も使ったり、コンピュタ-の予約システム自体を改ざんして勝手に入場券を発券したり、挙句の果ては入場券印刷用紙を倉庫から盗み出してチケットを偽造。こうして官民一体で私腹を肥やしていた訳である。 適当なとこで辞めときゃいいのに、入場者実数の記録が減少傾向なのに気付いた当局が警察に極秘調査を依頼。おまけに、配当の分配で揉めた偽造一味の内輪揉めに拠るタレ込みが決め手となり、遂に事件が明るみに出た訳である。 今後アルハンブラ宮殿を訪れ様とする日本の皆さんも悪に加担したくなければ是非とも団体旅行はやめて個人旅行をお勧めしたい。何せ、報道に拠るとこの一味は、特に日本人団体絡みで何年間もこの犯罪を犯して来たそうである。とすれば、誰が手を染めていたか、10年間アルハンブラ宮殿で観光ガイドとして働いた筆者には大体予想が付く。 金持ちに成りたがる人は、誘惑と罠と、また人を滅びと破滅に投げ入れる愚かで有害な多くの欲とに陥る。-----或る昔の偉い人 このニュ-スを聞いて、筆者は何故か日本の明治維新以来の富国強兵策を思い出しました。日清日露戦争~第一次大戦~支那事変~満州国と闇雲に侵略戦争を続けて海外植民地を着実に増やして行った挙句第二次大戦に突入。最後は原爆を二発叩き込まれて総ては元の木阿弥で極東の島国に逆戻り・・・。 スケ-ルは違いますが、今回の事件も、いや、現代社会の多くの出来事や事件も本質は全く同じではないでしょうか? それにしても、誘惑と罠と人を滅びと破滅に投げ入れる愚かで有害な多くの欲とは、良くもここまで羅列したものです。他人や外国のお話しではないかも知れません・・・ね? |
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196 ここまでやるかタバコ大国スペイン 10-01-2006(火) |
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今年からスペインではいよいよ禁煙法が発効した(1/1~:コルムナ137)。公共機関やお役所では全面禁煙となったが、日常生活では何ら変わりはない。相変わらず中学生からタバコをバカスカ吸いまくっている。頭からタバコを止める気がない連中がほとんどなのだから、これは予想通りだが、さすがは世界のタバコ大国スペイン。筆者の予想の範疇を超えた、いや、日本人なら全く誰一人思い付きさえしない返し技で逆襲に出た。 グラナダ市内を始め全国各地の圧倒的大多数の飲食店は『禁煙』どころか、入口に堂々と『喫煙可』の張り紙を張り出して謹賀新年!? 愛煙家の顧客を失わないがための手段であるが、それだけスペイン人のタバコ好きは我々日本人から見れば常軌を逸している。 筆者はてっきり禁煙マ-クを度外視して今まで通りタバコを湯水の如く吸いまくると予想していたのだが、一本踏み込んでここまでお上に盾突くとは完全に意表を衝かれた。赤信号も禁煙法も皆で渡れば怖くないと言う群集心理と言えば言えそうだが、筆者もまだまだスペイン人を良く知らない証拠である。 因みに真面目に法に則って禁煙と張り紙したばかりに、クリスマス連休中だと言うのにガラガラで途方に暮れる飲食店のインタビュ-が地元新聞に載っていた。 法に毒衝けば繁盛し、遵守すれば村八分。正に人間様の身勝手の鏡と理不尽の標本の如きである。正義が勝つのはもはや映画や小説の中だけなのかも知れない。 ああ、悪を善、善を悪と言う者たち。彼らは闇を光、光を闇とし、苦みを甘み、甘みを苦みとしている。ああ、己を知恵ある者とみなし、己を悟りがある者と見せかける者たち。ああ、酒を飲むことでの勇士、強い酒を調合することにかけては豪の者。彼らは賄賂のために悪者を正しいと宣言し、義人からその義を取り去る。-----或る昔の偉い人 別に禁煙禁酒運動がgスペイン週間コルムナhの目的ではありません。ただ、酒タバコに限らず、自らや社会に人畜有害な多くの物事を好き好んで大手を振って偉そうに横車を押しているのが愚かな現代人とも言えます。それを過半数を遥かに超えた群集がやっているから民主主義の原理で、それがあたかも市民の正論の様に見えるだけなのです。 結局問題はニコ中でもアル中でもなく、総ての社会問題はその構成員である人間様の徹底した自己中に帰着すると言うことです。これを度外視して、臭い物にフタ、おしゃべりに猿轡、泥棒に手錠、タバコに禁煙法では何一つ根本的に解決してはいないのです(同83)。 |
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195 一年の計は宝くじにあり!? 03-01-2006(火) |
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昨年末クリスマスドリ-ムジャンボ宝くじの夢破れて山河有り・・・かなと思ったら(先週のコルムナ)、スペイン人の新年はまたもやクリスマスドリ-ムジャンボ宝くじ第二弾で始まる(クリスマスは12/24~1/6)。抽選は今週6日金曜日。つまり、クリスマス最終日を飾る一大イベントである。一等賞金は第一弾よりやや少ない200万ユ-ロ(約2億9千万円)。全く懲りた様子がない!? つまり、スペイン人の一年はクリスマスドリ-ムジャンボ宝くじに始まり、クリスマスドリ-ムジャンボ宝くじに終わる。もちろん、この間一年中毎週土曜日抽選の週間宝くじ(一等5000万~一億円位)、毎日抽選の盲人宝くじ(同181)、サッカ-くじ、数字当てくじと、とにかく一年中公営ギャンブルの途絶える時がない。つまり、何度宝くじの夢破れ様が山河までもが宝くじと言う人が多い。もちろん、国民皆がそうではないが、この年末年始のクリスマスドリ-ムジャンボ宝くじはそうだと言っても良い。それ程国民的行事なのである。 傍目に見る分には陽気で明るいノ-天気な連中と映るかも知れないが、有って無き物に望みを置いている人間社会の明日の望みも実は有って無き望み・・・だとすれば、残念ながら始まったばかりの2006年もまたろくでもない出来事オンパレ-ドの一年であろうことは容易に想像が付く。 私は貧しさの中にいる道も知っており、豊かさの中にいる道も知っています。また、飽くことにも飢えることにも、富むことにも貧しいことにも、あらゆる境遇に対処する秘訣を心得ています。-----或る昔の偉い人 宝くじは庶民の夢・・・そんな謳い文句を昔日本で聞いた様な気がします。しかし、宝くじに限らず何事も金銭欲がその動機なら、あらゆる悪の根源にもなりかねません(同80)。 コップ半分の水を見て『半分しかない。私は貧しい。飢えている。』と嘆き確信し、残り半分を満たすのに労力を費やすのが多くの人の人生とも言えますが、実は今あるコップ半分の水で十分なのを知らないことが人の貪欲と不幸とも言えるのでしょう。 欲しがる人間様は醜い限りです。スペインの忠犬ハチ公(同60&100)や猫(同17&18&132&188)の方がましです。 さて、読者の今年一年の計は何にあるでしょうか? 始め良ければ終わり良しだとすれば、この選択は重要です。自分の考えや好みではなくg或る昔の偉い人hのことばに賭けてみませんか? 有って無き物に賭ければ損をしますが、有って有る物に賭ければ絶対に損はしません。 |
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194 最後の詰めは宝くじ 27-12-2005(火) |
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日本は既にクリスマスモ-ドから年末年始正月モ-ドにちゃっかり宗旨替えされている今日この頃、スペインではむしろ12月24&25日からクリスマス(~1/6)はまだ始まったばかり(先週のコルムナ)。日本人には不可解だが、こちらではむしろこれが普通の感覚なのである。 さて、今年もまた世界中でろくでもない出来事ばかりの一年だったが、スペイン人の最後の詰めはクリスマスドリ-ムジャンボ宝くじ。先日その抽選があった。一等は300万ユ-ロ(約4億3千万円)。何せ宝くじ(空くじも!?)一枚買うだけで20ユ-ロ(約2800円)。これぞ博打好きの国民性をモロ反映して余りある文字通りハイリスクハイリタ-ンの鏡(だから離婚率も五割か!?:コルムナ31)。しかも、待ち切れない宝くじファンのために7月から既に販売しているのだから、正に半年かけてこの日この時のために備えていたことになる(同20)。 そして、運命の抽選日。朝からテレビラジオ各局は抽選会の実況生中継。甲子園出場チ-ムの試合中地元の街から人通りが絶える様に、最後に一等当りくじが出るまでスペイン中の街角で人が疎らになる。翌朝の新聞でも各社一面扱い。正に国中が挙国一致体制の如く固唾を飲んで見守る国民的クリスマス行事なのである。 もちろん、この日圧倒的大多数は有って無き幻(同68)と自らの強欲に踊らされていたことに気付くに至る。宝くじの夢破れて山河有り・・・。ああ無情(同情の余地なし!?)・・・。 いかに学才技芸ありとも心に愛なくば光はなし。-----或る昔の偉い人 いかに学才技芸(同181)、そして、金があっても心に愛なくばその人に光はありません。 いかに携帯でやりたい放題やらかしても(同46&189)、いかに若くて美人でスタイルが良くても(同74&175)、いかに背が高くてハンサムで高給取りで次男でも、そして、いかに宝くじが当って億万長者になっても(同47)、心に愛なく光もなく最後の詰めを誤れば、人生の夢破れた挙句山河まで失ってしまうかも知れません。 来年もそんな題材だらけならそんなコルムナばかりになると思いますが、しかし、愛と光で最後の詰めを誤らない秘訣は『或る昔の偉い人』のことばにあります。続けてお読み下さい。 |
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193 理不尽極めりゃクリスマス 20-12-2005(火) |
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何~にがクリスマスじゃ!!
誰もキリスト様の誕生を祝うどころか、自分のために飲めや歌えや、クリスマスケ-キにプレゼントの交換・・・。普段は酒タバコ遊興不倫とやりたい放題の挙句に、十字架に釘付けられたキリスト様をダシにして急にキリスト教信者に化ける変わり身の早さ!?
と、これは日本だけのことではなく、今クリスマス商戦狂想曲たけなわのスペインでも全く同じことである。おまけに、悪いことに(!?)スペインではクリスマスは1月6日まで続く。カトリック社会では年末年始正月もクリスマスの一環なのである(コルムナ88)。
gスペイン週間コルムナhではせめて今週位少しはクリスマスの意義について考えてみよう。そもそも何故キリスト様が十字架で死刑になったのか?
その裁判を端的に再現すると・・・。『被告には一切罪を認め得ない。因って死刑に処する(裁判官)。』と言うことになる。一世を風靡した天才バカボンのパパのお決まりのジョ-ク『賛成の反対なのだ』をマジでやったとも言える。『無罪だから死刑なのだ!?』
さて、残すところ後十日の今年もまた日本で、スペインで、そして、世界中で理不尽な戦争や事件や犯罪には事欠かなかった。最近日本では小学生を殺すのが流行っている様であるが、スペインでも何ら引けを取らない理不尽な犯罪がバンバン起こっているご時勢である。
しかし、このキリスト様の裁判こそ正に人間様の理不尽の極み、人類史上最大の理不尽と位置付けることが出来ると筆者は思う。何せ自分の我を突き通すために罪のない人を嘲笑って殺したのである(当時のロ-マ&ユダヤ)。正に国家ぐるみの理不尽であるが、二千年後の現代社会の毎日の新聞やニュ-スも、この様に結局本質は人間様の理不尽であるところの事件で満ち溢れている。お姉さんの歯もガタガタになる訳である。
それをクリスマスだからと言って急にg世界は一家、人類は皆兄弟hでは浮かばれない。悪い奴ほど自らの偽善を美辞麗句の厚化粧でガッチリ塗り固めて、遂には本当に自らを美人だと思い込むに至るから怖い。キャバレ-のあばずれ女然り、旧日本軍の大東亜共栄圏然り、そして、偽クリスチャンのバカ騒ぎクリスマス然りである。要は冠婚葬祭にだけ神社仏閣に行く日本人と本質的には全く何の変わりもない。この様に欧米諸国は基本的に偽クリスチャン社会だと思えば、植民地支配、奴隷売買、宗教戦争、人種差別、武器輸出、核兵器など、連中のやって来た総ての理不尽なバチ当り行為はきれいに説明が付く。
人の心の高慢は破滅に先立ち、謙遜は栄誉に先立つ。-----
或る昔の偉い人
罪のない誕生日の主役を自らの罪で十字架に付けておいて、それを肴に誕生日の宴会騒ぎとは何たる理不尽の鏡。せめてクリスマスの間位馬小屋に生まれて飼葉桶に寝かされたキリスト様の謙遜に想いを馳せてもバチは当りません。自分のためのクリスマスケ-キや贈り物はそれからでも十分です(同37&38)。
それにしてもg高慢hとg謙遜h、g破滅hとg栄誉h。いかなる国のいかなる人のいかなる成功も失敗もこの一語に集約されてはいないでしょうか?
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192 感動のお土産は千円!? 13-12-2005(火) |
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先日11年振りに日本の恩師に電話をかけた。数年前引退された大学時代のスペイン人教授である。在学中は良く教授室や、たまには自宅まで押しかけ、会話の練習に付き合ってもらった。おまけに当時は学費が卒業するまで八年間(注:筆者は人様の二倍スペイン語を勉強した)毎g年h36000円(ゼロは三つ!?)だったのだから、まるで先生をただで利用させてもらった様なものである。
一通りお互いの近況や同級生や他の教授陣の話しを終えた後、筆者が26年前最初にスペインに行った時に贈ったお土産の話しになった。筆者自身は忘れていたが、そう言えば『恵んであげなさい、女の方。この世にグラナダの盲人ほど哀れな者はいないのだから。』と言うグラナダの風光明媚さを詠んだ有名な詩の書かれたタイルのお土産を差し上げたことが思い出されて来た。グラナダは山あり谷ありの地形で、しかも、背後には現在雪に覆われたシエラ・ネバ-ダ山脈が横たわる。画材には事欠かない、絵描きの好む町でもある。
その詩のタイルが今もここにあると言われて、筆者も思わず嬉しくなってしまった。当時せいぜい千円位であったとは思うが、お土産も贈答品も、物自体や金額や、ましてや義理の問題ではなく、気持ちこそその本質たるべきものであると認識した次第である。何せ僅か千円の代物が26年と言う時空を超えて小さな感動を伝えてくれるのである。
そんなことを考えていると、全く好対照とも言うべき日本一の買い物おばさんの思い出が頭をよぎって来た。観光ガイド時代のこと。ロンダの町の観光後、ちょっと時間があったので、団体さん丸ごと地元のホテルでお茶を飲んで休憩することになった。そうしたら、中にあった小さな売店のおばさんがg時間があったら寄って行って下さいhと声を掛けに来た。そしたら、日本の買い物おばさん達は皆時間もないのに売店に突入。バブル崩壊以前の話しなので、それだけなら驚きはしなかったが、買い物だけが生甲斐と顔に書いてあるその内のおばさんの一人が『ガイドさん、この店員さんの着てる服欲しいから交渉してよ』と言われ、結局売り子さんの服を脱がして買って行った!?
前代未聞である!?
これは観光ガイド心得の盲点を衝いた見事な技である。ここまでやられたらこちらも返すことばがないが、この買い物おばさんだけは、もう15年以上経った今でも唯一楽しく思い出せる欲望の墓漫才なのかも知れない(コルムナ79&80)。こんな嫁はんや姑はお断りだが・・・。
正しい人は人に与えて惜しまない。-----或る昔の偉い人
自分の物欲や金銭欲や虚栄心を満たすためだけなら、おまけ目当てにお菓子を買う子供から、株買占めテレビ局乗っ取りまで、それはスケ-ルは違えど結局自己中の発露に過ぎません。主人公が私である以上、人様の心に爽やかな感動を残すことは不可能です(同176)。だからと言って、何も今日から一大決心してボランティアに人生を賭けることもありません。
まずは、ほんの僅かな善意を、しかし、相手のことを真に思って惜しまず与えることです。僅かでも本物の善意なら、そして、相手を気使う心さえあれば、必ず時空を超えて小さな本物の感動を描くことが出来ます(同188)。
日本人もgまたか、厚かましいhとブツブツお金を惜しみながら贈る中元歳暮偽善ショ-なんか辞めりゃいいんですよ。
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191 呉越同舟会グラナダ侵攻作戦 06-12-2005(火) |
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二週間前の話しになるが、グラナダ県観光協会の招きで日本のランドオペレ-タ-10社の代表がグラナダ市役所に馳せ参じた。
ランドオペレ-タ-(通称オペレ-タ-)とは分かり易く言えば海外旅行の卸売り。日本で皆さんが海外旅行を申し込む様々な旅行代理店は言わば小売り。その小売り旅行代理店が現地での宿泊や観光の手配などを業務とするこれらオペレ-タ-から一括して卸しで買って、そこに利益を載せて消費者(海外旅行者)にツア-として売るのが旅行業界の大まかな仕組みである。因みに筆者が10年間観光ガイドとして働いたのもこの内のオペレ-タ-の一社とである。
格安海外旅行&円安のご時勢でもあり、なるべく安く出すオペレ-タ-に日本の小売り旅行代理店がなびくことは想像に難くない。もちろん、これら10社は筆者の目から見ても、内心は『うちがやっていたあのツア-を取りやがって・・・』と日本の小売り旅行代理店を奪い合う文字通り熾烈な商売敵である。スペインまで来て日本企業同士がいがみ合う・・・。もっと仲良くやればいいのにと筆者もガイド時代思ったものだが、それでも何故か日本人オペレ-タ-協会と言う呉越同舟会があり、今回これにお呼びがかかったと言う訳である。
新聞記事に拠ると、従来のアルハンブラ宮殿とフラメンコ以外にも広くグラナダ県全体として日本人旅行者に新たに観光資源を提供することで両者の意見が一致したそうである。例えば、県内にあるいくつかの温泉保養地とか・・・。筆者も一度行ったことがあるが、とにかく、入るや否や爺さん婆さんだらけで気が滅入ったのを思い出す。もっとも、どうせやるなら今流行のエステ系ツア-商品を目指すとは思うが、そこまで細かい報道ではなかった。
と、そんなことはどうでもいい。この手の日本人観光の記事になると、担当記者は面倒なのでお決まりの原稿を予め用意して、それを毎回コピ-貼り付けしているとしか思えない『当局は金払いのいい日本人旅行者を積極的に誘致すべきである』との決まり文句。つまり、インド人やエジプト人ならここまで大歓迎されることはない。大歓迎されているのは我々日本人ではなく、日本人の落とす金以外の何物でもない。文字通り現金な連中である。
もっとも、そんなことは日本のオペレ-タ-側も百も承知。各社共、要するに自分とこのツア-が売れて、企業として現金を稼ぐことしか眼中にないのであるから、類は友を呼んでグラナダ県観光協会と現金に関する利害が一致しただけの話しなのである。
『欲望の墓』とは何と余韻に富んだことばであろうか。世の真相はこの一語に尽きている。人は欲の化身として存在しているではないか。彼等の終わりはみな『欲望の墓』である。-----或る昔の偉い人
筆者は常々、人生何をやるかも大切ですが、その後何が残ったかと言う方が事の本質だと思っています。そして、後にg何が残るべきかhと言われれば、g人としての感動hの一言に要約します。旅行業界に限らず、人生どんなことをやろうが、人が人である以上、後にg人としての感動hが伴わなければ、総ては人間味が薄味で、美味しい人間模様は描けません(コルムナ96&181)。
それでは旅行の後実際g何が残ったかhと言われれば、主催者側は現金、参加者側は& |