◆スペイン週間コルムナ◆火曜日更新
|
果たして人の一生は物の売買だけで一喜一憂するだけのものでしょうか。自分の欲だけ満たして最後は皆等しく死ぬために働くのが人生でしょうか。 日本語情報センタ-は単なる情報屋ではありません。スペインの情報やサ-ビスを通して別次元の人生観を日本の同朋に問いかけます。 |
|
120 先週はパンツ狂人、今週はナイフ狂人 27-07-2004(火) |
|
先週金曜日スペイン北部大西洋岸ヒホン市の遊園地で6歳の子供が母親の眼前で33歳の精神病患者に背後からナイフで首を切られて殺されると言う事件が起こった。犯人は『聖なるお告げじゃ』とか訳の分からんことを言っているそうである。思わず佐世保の事件を思い出してしまうが・・・。
今週もこんな話題で気が滅入るが、これが現代社会の現実である。但し、この事件は文字通り気違いに刃物であるから、刑事事件としては単純であるらしい。それが証拠に翌々日からはもうマスコミには登場しない。それに引き換え11歳の小学生女児が殺人犯(コルムナ113)の方が社会的インパクトは大きいだろうが、お互い精神障害者と未成年だから何年かしたら釈放だろう・・・。
しかし、そんな後から取って付けた様な説明や刑事的後始末などどうでもいい。要は後始末をしなくてもいい様にいかに未然に防ぐか。つまり、この巨大な精神病院と化した現代社会(同118&119)に住む我々がいかに気違いの刃から身を守るか、或いは我々自身も知らず知らずの内に気違いの仲間入りをしてはいないかと言うことである。これは非常に広範なテ-マであり、とても一回や二回のコルムナでは書き切れない。そこで今週は敢えて人間の悪を二種類に分類することに拠って、どう言う人間が気違いになり得るかを考察してみたい。
読者に幼児期の子供がいるとて、もし戦争ごっこを始めたら親としてどうするだろう?
“好戦的な子になったら困るから辞めさせようか・・・。いや、戦争ごっこなら自分もやったし、男の子ならむしろ当たり前。放っときゃその内辞めるだろ。”
そして、実際いつか熱が冷めて辞めます。筆者もそうでした。しかし、もし幼い我が子が無邪気にもコンセントに指を突っ込んでいるのを見たら親としてどうしますか?
“根も葉もいかない子供ならコンセントに指を突っ込むのは無邪気な証拠。放っときゃその内辞めるだろ”とどこの親が言うでしょう。いくら放任主義の親でもこの時ばかりは子供の襟首を掴んで急いでコンセントから遠避けます。
まず、この二つの例には共通点があります。それは無邪気さです。但し、前者は無邪気のままですが、後者は無邪気さの故に死に至ります。
次はこの二つの相違点です。確かに人間とは程度の差はあれ皆例外なく身勝手で悪い存在ですが、その悪は前者に代表される言わば人間的な悪と、例え無邪気に無意識にだろうが、幼児でも首を突っ込むと死に至る(或いは死に至らないまでも一生後遺症を引き摺らなければならない)人間的な悪を超越した邪悪とに分類しても宜しいでしょう(同112&113&114)。
筆者は決して人間を良い人と悪い人に二分しているのではありません。人間とは皆自己中心で自分の欲だけ追及する悪い存在です。ただ、その悪は言わば通常の悪と自分も周囲も巻き添えにして死にさえ至る邪悪の二種類に筆者は敢えて分類します。
後者の場合最初は邪悪のコンセントに指を突っ込んでも電圧が低く、却って心地良いことが多いのも特徴です。人生の甘い誘惑とはそう言うものでしょう。もしかすると内に猛毒を秘めている誘惑ほど外見は甘美なのかも知れません。
貴方の足の道筋に心を配り、貴方の総ての道を堅く定めよ。右にも左にも逸れてはならない。貴方の足を悪から遠避けよ。-----或る昔の偉い人
その足の道筋に心を配りもせず、総ての道を堅く定めるどころか、ただ欲望のままにフラつき、右にも左にも逸れまくり、率先して悪に足繁く通う・・・。日本人もスペイン人も世界中で人間はこの様に狂って来ていると筆者の目には映ります。もちろん、皆ではありませんが、多くの人は確かに今日狂っています。正に現代社会は巨大な精神病院です。その絶対的多数の精神病患者達に政治家も尻尾を振ります。上から下まで節操がないから、節操のない者同士却って上手く行く様に見えるのも精神病院の特徴です、誰かがドスを抜くまでは・・・。
スペインは早ければ来春から世界第三のオカマ結婚合法国家になります。世論調査に拠ると国民の7割も賛成しています。男の子がリカちゃん人形を買っています(同89)!?
親が率先して子供の髪を染めて悦に入る日本社会も正に末期ガンです。
貴方もこの一億総白痴総合精神病院に入りますか? いや、もう入っていますか?
いつか後ろからブスっとやられたくなければ右にも左にも逸れずこの巨大な精神病院から一目散に遠避かることです。遠避からなければ貴方の息子や娘もいつかカッタ-を振り回して週刊誌の一面を飾らないとも限りません。精神病院で暮らす以上“まさかうちの子に限って”など死語なのです(同105)。
*7&8月はHP管理者の夏休みの都合に拠り、更新が従来の火曜日より2~3日遅れがちになりますので予めご了承下さい。
|
||
|
119 スペインの女の子のパンツ 20-07-2004(火) |
|
今週は“スペイン週間コルムナ”には似ても似つかない低俗なお話し。これも逆転の発想と思って我慢していただきたい。ただし、果たして笑うのを我慢すればいいのか、一体何を我慢すればいいのか・・・。とにかく、文明社会では信じられない以下は全くの実話である。
元々ラテン民族は露出狂の女性が多く、昔から思わず“どこのキャバレ-にお勤めですか?”と聞きたくなる様な服装や化粧の連中が多い。更にここ3年ほど皆判で突いた様に極端にウエストを下げたズボンが流行っている。おまけにへそ出し、肩出し、背中出し、ついでに入墨も出し・・・。とにかく狂っている。
そして、今年からはウエストの短いズボンだけでは飽き(下げ!?)足らず、スペインの女の子達はもっと短いズボンをはいてパンツを見せるのが流行っている(パンツは長目か!?)。これで臆面もなくどころか、満面に笑みを湛えて悦に入りまくって街を歩く。
今一瞬目を疑った読者の皆さん、筆者は事実を書いたまでのことです。
外見で人を裁いてはいけないが、人間とは結局内にあるものしか外に出ないことを思えば、人をある程度外見で(裁くのではなく)判断することは出来る。なるほど平然とこんな格好で街を闊歩する女ならバンバン妊娠して自分の子供を殺して屁とも思わなくても不思議はない(先週のコルムナ)。
先日これを女生徒に注意したグラナダ市内のある学校があった。ところが、連中は徒党を組んで“私達の服装は私達が決めるのよ、ファシスト!!”と市内をデモ行進し気勢を上げた。市内をデモ行進したと言うことは市役所にパンツ自由化デモを申請して市役所もデモを許可したと言うことであり、どうやらパンツを見せるなと注意した学校側をファシストと呼んでいるらしい!?
おまけにこの騒ぎを嗅ぎつけたスペイン国営テレビが取材にやって来て週末特別ルポ番組で全国放送する熱の入れ様・・・。余りのバカさ加減に筆者は見なかったが・・・。
今週は何か先週の巨大な重度の精神病院化しているスペイン社会の裏付けレポ-トになってしまったが・・・。いや、毎週のことなのだが、ここまで露骨に皆で横車を押されると、もはや顔が引き攣ることもなく(同118)、バカ負け一本である。
美しいが、たしなみのない女は金の輪が豚の鼻にある様だ。-----或る昔の偉い人
これでは青少年の妊娠&胎児殺しは今後ますます増える一方でしょう。パンツ露出狂の女性が将来結婚してまともな主婦や母親になれる訳がありません。離婚率もとても5割では済まないでしょう(同31)。これを予測するのに何も予言者である必要はありません。パンツを見るより明らかです。
自由を放縦、特に性的な放縦と愚かにも取り違えれば自分自身の頭上に火の粉どころか溶岩が降り掛かって来るだけです。
筆者は女性はもちろん、男性にも健全な色気は必要だと思います。しかし、それはその人の内なる人格と品性が外にも現れて魅力となると言う意味です。
たしなみか、金の鼻輪かパンツか・・・。健全な色気かキャバレ-嬢の毒気か。今こそ決断の時です。
*7&8月はHP管理者の夏休みの都合に拠り、更新が従来の火曜日より2~3日遅れがちになりますので予めご了承下さい。
|
||
|
118 実録:顔も引き攣るスペインの精神病院 13-07-2004(火) |
|
先日のニュ-スに拠ると近年スペインでは15~19歳女子の妊娠が爆発的に増加し、その半数は中絶で始末するそうである。これが3ヶ月以内妊娠中絶自由化と言う社会党の公約(コルムナ107)と因果関係があるかどうかは別にして、やはりスペイン社会も日本社会同様巨大な精神病院と化しているとしか言い様がない。何せ日本的に言えば中3~女子高生~女子大生2回生がバンバン妊娠して、その半分の胎児を殺してしまう(同26)。それを医師や看護婦は闇に葬る手助けをし、政治家もそれを合法化さえして有権者の喝采を得る(同54)。この様に例え狂人や人殺しでも過半数を超えればそれが正義になってしまうのが民主主義・・・。精神病院の中とはこんな風ではないだろうか?
毎週のコルムナはなるべく推測は控えて事実と筆者自身の体験に基づくことを念頭に置いているが、実は筆者は18年位前グラナダ市の精神病院に二度行ったことがある(知り合いの訪問に付いて行っただけ!?)。中にはヨダレを垂らしてしる患者もいたのでかなり重度の精神病院だったはずだが(軽度の変人なら街にたくさんいる!?)、その内の一人が筆者が東洋人なのを見て『君はブル-スリ-だろ?』
もう一人が『僕はウインブルドン大会に出たことがあるんだ・・・』といずれも焦点のズレまくった目で筆者の顔をシゲシゲと見ながら、もちろん本気で話しかけて来た。おかげで笑おうにも顔が引き攣る体験をさせてもらった。今思い出すとあれは精神科と言うより精神病重症患者の隔離病棟と言った方が当っている。
そして、現代社会も正に巨大な重度の精神病院になりつつある。『君はブル-スリ-だろ?』なら、いくら本気で言われてもまだ人畜無害だが、日本では『イケスかん奴っちゃ、カッタ-で首斬って殺したる・・・』
スペインでは『法律でも認められとるんや、堕ろしたら済むこっちゃ・・・』 まだまだいくらでも書けるから顔が引き攣る。
ここまではコルムナ26と一緒だが、今週は観点を変えて、笑おうにも顔が引き攣るスペイン政府や関連機関の対応をご紹介する。まずは“望まれない妊娠を防ぐために青少年に正しい性教育を徹底させなければならない”と優等生発言・・・だが、連中の言う正しい性教育とは避妊の徹底であり(!?)、避妊さえ徹底すれば不必要な妊娠も中絶もなくなり、青少年は健全な性生活を送ることが出来て問題は総て解決だそうである。これでは政治家もPTAも院長先生も同じく重度の精神病患者ではないのか!?
“民主主義なんだから誰とでもやりたい放題やりなさい。ただ、くれぐれも避妊だけは徹底しないと後が大変なのよ。分かったわね、良い子達・・・。”
つまり、この国ではもはや貞操観念なることばは死語である。そんなことをとやかく言うのは青少年の人権侵害に当ると青少年を指導する立場の人間から本気で思っているのである。二十歳前からこれだけ不純異性交友の権化の如く遊びまくるこの国の将来を担う(潰す!?)ガキどもが近い将来どんな父親や母親や主婦になるかなど連中は考えてもみないらしい。
確かにこれらは未成年女子の妊娠と中絶の急激な増加が大きな社会問題になっていると言う警鐘的ニュ-スではあるが、避妊の不徹底に対する警鐘であり、誰もスペインの未成年の性的モラルが犬猫以下であることに警鐘は鳴らさないのであるからやはり重度の精神病院である。もちろん日本人にもとんでもないのはいる(同66)。まさか逆転の発想(同91)で犬猫以下を目指している訳でもあるまいが、結果として立派にそうなっている。
明日は死ぬのだ。さあ、飲み食いしようではないか。-----或る昔の偉い人
これは人生は歓楽だから楽しまなきゃ損だと心から信じて放蕩にうつつを抜かす愚かな人間を描写した或る昔の偉い人のことばです。
青少年が腐った国に将来はありません。近い将来スペインの離婚率は軽く今の5割を上回ることでしょう(同31)。
人間顔が引き攣るべきことに顔が引き攣っている内はまだ希望があると言えるでしょうが・・・。貴方や周囲の人の面の皮はどうですか?
|
||
|
117 スペイン大学生もフリ-タ- 06-07-2004(火) |
|
グラナダ大学卒業生約4000人が学歴を必要としない仕事を捜しているそうである。また、現在市内のフリ-タ-の1/4は大卒であり、その44%は月給1000ユ-ロ(約13万円)以下。それでも統計に拠れば卒業後こうした初仕事にありつくまで平均9ヶ月半はかかるそうである。
大半のひまわりは枯れてしまった丁度この時期、大学を始め様々な学校は追試も終え、夏休みに入る季節柄の先日の新聞記事である。
確かにスペイン、特に南部は昔から十分に仕事があった試しがなく、現在でも昔ほどではないにせよ北部のカタル-ニャ地方(州都バルセロ-ナ)などに出稼ぎや移民が絶えない。従って、大学の絶対数が少ないスペインでは確かに大卒はエリ-トではあるが、こと就職に関して言えばご覧の様に厳しい現実が待っている。
日本の大学の様に廊下に企業の求人がずらっと張り出してあるなどこちらではあり得ない。また、会社訪問なることばも頭から存在しないし、ましてや日本の大学生は卒業の半年前に既に就職が決まっているなどと言えばこちらの大学生は決まって腰が抜けるほどびっくりする。
卒業して職もなくブラブラするよりはとずるずる何年も大学に残る学生もかなり多い。従って、スペインの大学では20台後半の学生などうじゃうじゃしている・・・と言うと今度は日本の大学生の方が腰が抜けるほどびっくりする番であるが、これが現実である。つまり、スペインの大学に潜入(の仕方は日本語情報センタ-で伝授!?)すると、教授と見間違えるほど禿げた男子学生や小じわだらけの女子大生がかなり目に付く。スペイン人はすぐ老けることもあり、日本人から見れば君達本当に大学生かと目を疑い(覆い!?)たくなる様な風貌の老けた大学生なのである。
それもこれも仕事のないスペイン社会を反映しているが、ここまでではないにせよ日本の学生諸君もかなりの就職難なのはご存知の通りである。つまり、程度の差はあれ大卒者に限らず日本もスペインも就職難・・・。どうしてだろう?
“どうしてかって?
そりゃ不景気で企業も厳しいから中々新規採用する余裕がないんでしょう・・・”と言うことでしょう。しかし、ここで筆者は敢えて核心を衝いてみよう。核心以外の上辺のことについてどうこう意見したところで何の解決にもならない。核心とは、こと大学生に関して言えば日本もスペインも学生の質が極めて低くなっていることである。これは学問のレベルのことではなく、人間の質の著しい低下のことである。
グラナダは観光都市、そして、大学都市。観光産業と学生産業で成り立っていると言っても過言ではない。それ故学生相手の下宿やアパ-トで家計を立てている家庭も多いのだが、つい最近筆者の知り合いの下宿屋二軒が口を揃えてもう学生は入れたくないと言い出した。理由は、とにかく飲み歩くことだけ覚えてマナ-がなく、どうし様もないのが多いとのこと、女学生もです。もちろん、全員がそうではないのですが、この内の一軒は本当に学生はもう入れないことに決めてしまいました。余程腹に据えかねたのでしょう。また、日本語情報センタ-にやって来る日本人大学生諸君を見ても、お世辞にもレベルが上がっているとは言えません。
愚かさは子供の心に繋がれている。懲らしめの杖がこれを断ち切る。-----或る昔の偉い人
何故日本もスペインも就職難なのでしょうか?
何故終身雇用制度が崩壊しフリ-タ-なのでしょうか? 何故景気が回復しないのでしょう? 何故様々な社会悪なのでしょうか?
核心を一言で衝けば、懲らしめの杖が折れ、人の質が著しく低下したからに他なりません。
懲らしめの杖どころか親バカの一途な愛とテレビや週刊誌やインタ-ネットなどの愚かさ増幅キャンペ-ンで洗脳された現代の子供達は腑抜けた若者になり、やがて再起不能の大人になる・・・。残念ながら日本もスペインもこれが国の将来である子供や若者の病状です。
懲らしめの杖とは厳しいことばですが、それはあくまで他人には寛容に、自らには厳しくと言う意味です。でなければ子供や若者の質はますます落ち、教育の質が落ち、下宿屋がすたれ、子供から人殺しになり、若者は貞操観念が犬猫以下になり、夫婦の質も落ち、家庭が崩壊し(スペインは離婚率5割)、人間生活の向上どころか、物価以外は落ちる一方。やがて落ちぶれ、最後は国が滅びます。
懲らしめの杖で断ち切らなければ愚かさは津浪の様に押し寄せます。だから断ち切らなければ死活問題なのです。読者も自分には甘いか厳しいか、ここが正念場です。正念場で踏み止まらなければ貴方も貴方の家族も日本も自らの愚かさの深みにハマって溺れ死にます。
|
||
|
116 スペインのひまわりの花と実(2):再放送 29-06-2004(火) |
|
≪人は花だけに目を奪われがちです。しかし、貴方の目に映っているあのこと、羨ましいと思っているあの人、カッコイイと憧れているそのこと、やってみたいこのこと・・・。これらは果たして花か実か良く吟味すべきです。
花だけ追求すれば、実を追求しないのですから実が残らない、つまり『収穫がない』のは当然です。人生に虚しさを感じる人は、追及して来た花が散って実が残らなかったから失望しているとも言えるでしょう。
他人の喧嘩と対岸の火事とスペインのひまわりの花は大きい程宜しいと言うのは所詮野次馬根性です。しかし、当事者(農夫)にとってはいくら花が咲き乱れ様が種の収穫がなければ総ての苦労は水の泡なのです。
他人事なら花だけ面白がる野次馬根性でも害はないかも知れません。しかし、当事者、つまり自分の人生で花だけ追いかけて虚しさを収穫すれば、総てとは言わないまでも多くの苦労は水の泡です。
もちろん、日本で忙しい生活を送っている人が息抜きにひまわりお花見ツア-でスペインに来て気分転換するのが悪いのでも何でもありません。しかし、旅行業界だろうがなんだろうが人が実よりも花に目移りする傾向にある以上、世の中実(真に価値あるもの)よりも見栄えのする花の方が多くなるのは金と物第一の資本主義社会、そして、間違った意見でも過半数を占めれば正論となる民主主義社会の鉄則とも言えます。
例えばツア-を売るためには旅行代理店にとってもお客にとっても正論は花、しかし、農夫にとっての正論は実です。貴方の人生の『正論』は花でしょうか、実でしょうか。私達人間が人生と言う畑を耕す農夫だとすれば尚更この点について明白な価値観を持つことが大切です。
嘘は花は咲かせるが実は成らせない。-----或る昔の偉い人
先々週(コルムナ7)の繰り返しになりますが、現実、真実、誠実でないこと、つまり、実がないことが広い意味で嘘なのです。もちろん綺麗に咲いた花は大いに結構なのですが、散った後実を結ぶ様な咲き方かどうかが問題です。
もう一度4月29日のコラム(同3)をご覧下さい。一日何十万の収入、高級マンション・・・。嘘で咲かせた人も羨むド派手な花が散った後の収穫の実は一日千円に事欠く哀れな老後。他人事ではありません。
日本語情報センタ-はスペインの花の情報はもちろん、それを元に小さくても確実な収穫の実を結んでいただくための確かなきっかけを差し上げたいと思います。続けてスペイン週間コルムナをお読み下さい。≫
|
||
|
115 スペインのひまわりの花と実(1):再放送 22-06-2004(火) |
|
スペインはひまわり畑が満開の季節になりました。ここ3週とんでもない話題(毎度のことですが・・・)が続いたこともあり、息抜きに今週と来週は2年前のひまわりのコルムナを再放送します。吟味しながらお読み下さい。
≪スペインの夏の風物詩と言えばひまわり畑である。日本人なら躊躇なくこれを全部引き抜いてゴルフ場にしてしまいそうな広大な丘陵地にひまわりが栽培される。『ひまわり娘・伊藤咲子』など足元にも及ばない。
私が初めてひまわり畑を見たのは観光ガイド1年目のこと。初仕事は冬だったのだが、観光バスの運転手によると全く何もない畑にひまわりが咲くのだと言う。なるほど春先になって発芽した小さな芽は小学生の頃家の庭にあったひまわりのそれに似ている様な気もした。そして、遂に6月初旬開花。あたり一面のゴルフ場にひまわりが咲いている光景は想像を絶する。
ところが、2週間後通って見るとどこか元気のない様子。今日は具合でも悪いのかなと思ったのだが、翌週来て見ると明らかに散りかけていた。そして、完全に枯れた頃首を刈られて種を収穫されるのである。
鉢植えの花などの固定概念で、どんな花も一度開けば1、2ヶ月は咲いていると私は思い込んでいたのだが、結局ひまわりは春先に種を蒔かれ秋には収穫される半年の命。その美しい盛りは僅か2週間なのである。
人間ならせいぜいその150倍位かなと毎年この時期思う様になって2、3年。小さな芽を吹き、成長して最盛期を迎え、後は落ちる一方。ぶつぶつ文句を垂れながら容姿体力衰え枯れ果てて死んで行く。ひまわりの命はそのまま人の一生の縮図かも知れません。
すべての人は草、その栄光はみな野の花の様だ。-----或る昔の偉い人
ひまわり畑の目的は花ではなく、実は花が枯れてから熟成する種(油を採る)の『収穫』にあるのです。
虎は死して皮を残す。ひまわりは花は散るが油を残す。貴方は何を残すのでしょうか。 (この項続く) ≫
|
||
|
114 スペインも日本には負けていられない!! 15-06-2004(火) |
|
佐世保のカッタ-殺人事件と時を同じくして、スペインのある町で20才の青年が15才の少年を刺し殺すと言う事件が起こった。スペインも日本に負けず劣らず子供からして狂っている訳だが、喉元過ぎればどうなるか・・・。今週はどちらがより凶悪かと言う低次元な比較から始めてみよう。
日本的に言えば大学2年生が中学3年生を殺害した訳であるから、さぞかしスペイン中マスコミを挙げて日本の今回の事件の様に大騒ぎしているかと言えば全然そんなことはない。つまり、こんな事件は余りに頻繁であり、翌日の新聞やニュ-スに一回載ってお終い!?
もはや大して世間の注目を集めるほどの極悪ニュ-スでもなく、新聞も“またか”と言わんばかりの小さな扱い・・・。一般大衆もマスコミも慣れっ子になっているのである。
慣れっ子とは分かり易く言えば、例えば年から年中いつもドンパチやっているパレスチナ紛争。毎年これだけ年中行事の如く殺し合えば(詳しく言えば紀元前から飽くことなくやっているのだが・・・長い!!)、人が何人死のうが我々外国人は全くの無関心である。いや、“またか”とさえ思うことなくサッサと次の記事に目が行ってしまう。今も続く戦後のイラクの犠牲者についても同じではないだろうか。
そう言えばもう10年位前にスペイン国営テレビで南京大虐殺のBBCの番組を見たことがある。生き証人の旧日本軍兵士の証言によれば、次から次へと日本刀で斬り殺している内に、いつの間にか人を斬っている感覚さえなくなってしまったそうである。
そして、殺人事件があたかも日常茶飯事の通常犯罪の様な社会的雰囲気が21世紀の日本でもスペインでも出来上がって来てはいないだろうか?
それでも今回のカッタ-殺人事件で日本中が大騒ぎする分だけ日本人はまだこの種の邪悪(コルムナ112&113)に対して無感覚ではないと言えるが、だったら暴力殺人奨励みたいなテレビ番組や映画やビデオゲ-ムなんか最初から見るな見せるな作るな売るなと言うことである。
思えばこの旧日本軍兵士は軍国主義に洗脳されて日本刀を何の良心の咎めもなく無感覚に無慈悲に振り回したとすれば、現代は日本もスペインも体制としては民主主義国家ではあるが、その表現の自由を隠れ蓑に暴力殺人奨励テレビ番組や映画やビデオゲ-ムが軍国主義の代わりに殺人予備軍の温床として社会にごく低年層から初期の悪性癌の如く巣食っていると言える。従って、この種の物の製作者、販売者、店、何も言わない親や学校や政治家も広い意味では同罪である・・・と筆者は思う。今回の様に災いが引き起こされてからでは遅いのである。
ああ、不義の掟を制定する者、災いを引き起こす判決を書いている者達。-----或る昔の偉い人
不義、つまり、暴虐の掟を世の中に、そして、人の心の中に制定し、その結果多くの人に災いをもたらす・・・。残念ながら日本やスペインだけではなく世界中に不義や暴虐の掟が制定され、世界中で人間社会は巨大な精神病院の様になって来てはいないでしょうか?
逆転の発想で後ろを振り返らず、命がけで逃げなければいつの間にか精神病院にブチ込まれて模範患者の判決を言い渡されてしまいます(同113)。
ところで、後日インタ-ネットで日本の新聞を見ていると、カッタ-少女のメモか何かに魔術についての記述があったとのこと。単にその事実を記載しただけのたった1行の記事でしたが、実はこれこそこの子の内に暴虐の掟を制定した邪悪エキスであり、今回の悲劇の根源であることを筆者は疑いません。先週先々週挙げたロック、ラップ、テクノ、オカルト映画、心霊現象、占い番組など、最初は甘いかも知れませんが、総て邪悪エキスへの甘い呼び水です。
例えば、もし読者が誰かを毒殺したいなら、毒を剥ぎ出しに手に持って『飲め、この野郎!!』と荒々しく言うでしょうか?
毒に砂糖をまぶして、チョコレ-トで固めて、あれこれクリ-ムやゼリ-で細工を施して、綺麗な化粧箱に入れて、そして、最後はこの人は聖人君子ではないのかと思わせるほどの完璧な偽善の笑みを満面に湛えて『美味しいですよこれ。是非食べて御覧なさい・・・』と殺し文句を唱えないでしょか?
“ハ-リ-ポ-タ-”も“指輪物語”も見かけは面白おかしく幼稚でさえありますが同類項です。深入りすると判決を執行されますよ。
|
||
|
113 スペインの国際ニュ-スにも出た!! 08-06-2004(火) |
|
ロクなこと意外ではスペインの国際ニュ-スに登場しない日本。先週は国会の乱闘と佐世保のカッタ-事件である。 ところで、筆者の先週火曜日のコルムナの原稿は日曜日に既に書き終えていた。何も佐世保の事件を知ってすぐに書いた訳でも何でもないのだが、偶然にもこの事件の予言的(!?)内容になってしまったと筆者自身は悲しくも確信している。今後捜査が進むに連れ新事実も浮かび上がり、警察や児童心理学者達がそれなりの説明をすることになるのだろうが、根本原因は先週のコルムナの記述であり、それでもしっくり来ない方には日本語の“魔が刺した”と言えば一番当っている。ただし、つい出来心でと言う意味ではなく、文字通り“魔(邪悪そのもの)”に刺されたのである(同112)。 筆者が確か小学校二年生の時、学校側が教育上宜しくない漫画の一つに“おそ松くん”を挙げていた。何とのどかな時代だったのだろうと思う。この様に人間の悪や愚かさの基準は人間の退化に従って時と共に大幅レベルダウンの傾向にある。それでもそれらは百歩譲るとすれば“人間的な悪”であり、従って人間的な対策で何とかなるかも知れない(もちろんそれで人間の生来の悪が消える訳でも何でもない)が、今回の様に人間的な悪を超越した“魔”に刺された人、つまり、邪悪エキスをがぶ飲みした人(同112)に対しては人間的な対策、教育、道徳、良心などは何の効力もない。 ロック、ラップ、テクノ、オカルト映画、心霊現象、占い番組などは魔性の猛毒を秘めている。世界中で大流行しているこれらの邪悪の化身を子供から大人まで美味しそうに傾倒しているから世の中根こそぎ狂って来ているのである。この悲しくも12歳で凶悪殺人犯となった女の子も、おそらくそんな生活環境ではなかったのだろうか? これがこの事件の根底にある真相であることを筆者は疑わない。つまり、人間の悪と邪悪エキスの猛毒カクテル・・・。ただし、残念ながら警察も心理学者も決してこれには言及しないであろう。何故なら、まず人間は自らを悪い存在だとは思ってもいないのあるから、結局家庭環境や交友関係、精神不安定など人間的な動機や理由で結論付けるはずです。ましてや、“邪悪”や“魔”の存在など思い付きもしないでしょう。それでも“魔が刺した”位は言うかも知れません。つまり、悪いのは“魔”であって、本人ではない・・・。 命がけで逃げなさい。後ろを振り返ってはいけない。-----或る昔の偉い人 先週のコルムナを読んで“何じゃこりゃ。ちょっと考え過ぎじゃないのか!?”と言う印象を持った読者もいたことでしょう。何せ筆者は世の中が挙国一致体制の如く何の疑いもなく拍手喝采している“良いこと”を“悪い”どころか“邪悪”だ“邪悪エキス”だ“猛毒”だ“狼”だと一刀両断にした訳ですから・・・。しかし、この事件が起こったことで決して極論でも何でもない、逆に妙に説得力を得たのではないでしょうか? この少女も何らかの形で邪悪エキスを栄養剤と思ってがぶ飲みしていたはずです。だから人間的な魔の刺され方ではなく、いざと言う時に内に宿る邪悪の権化の言いなりなって、つまり、文字通り“魔に刺されて”カッタ-を振り上げた・・・。当らずとも遠からずでしょう。 これらの邪悪の手先が市民権を勝ち取って多くの人の心に末期ガンの如く巣食っている現代、残念ながらこれらのおぞましい惨劇は今後益々低年化して日本でもスペインでも世界中で増えて行くことでしょう。 魔に刺されない様に気をつけて下さい。それにはオブラ-トだけ見て跳び付かず、中身の邪悪を見抜くことです。見抜けない? それならせめてロック、ラップ、テクノ、オカルト映画、心霊現象、占い番組などから一切の関係を断つことです。 以外ですか? 心外ですか? 魔に刺されたくなければ命がけで逃げるだけのこと。後ろを振り返ると刺されますよ。 |
||
|
112 面白いけど本当は怖~いDVD 01-06-2004(火) |
|
先週水曜日にスペイン全国で『指輪物語』のDVDが一斉発売となった。テレビや市バスのバス停にもデカデカと宣伝され、満を持しての発売である。映画の儲けだけでは飽き足らず、更にDVDで追い討ちを掛け様と言う魂胆見え見えである。さて、今週は商売丸出しは別にして、この種の映画などの“本性”についてコルムナしてみよう。 とは言え筆者自身は興味がないのでこの映画も見ていないし、大ベストセラ-“ハ-リ-ポ-タ-”も読んではいない。いや、興味がないと言うより何か邪念に満ちた危険な香りが鼻に衝くので、見ざる聞かざることにしている。ロック、ラップ、テクノ、オカルト映画、心霊現象、占い番組なども筆者の嗅覚には同じ邪念の匂いがする・・・と言えばほとんどの読者には意外、いや心外でさえあるかも知れないが、今週はこれらの“本性”に迫ってみたい。 “本性”とは通常外見ではない。外見だけに捕われれば判断を誤るのは世の常であるが、これらの外見はほとんどの場合面白く、魅力的で、神秘的で、高貴で、時として今回のDVDの様に幼稚で無邪気でさえある。その人畜無害かつ有益な外見は、筆者には逆に内に猛毒を秘めた甘いオブラ-トに映る。 元来人間の“本性”は身勝手で悪いと言うのが“スペイン週間コルムナ”の基本路線であるが、これらは言わばこの人間的な悪さを超越した邪悪そのものであり、正にこれらの猛毒を多くの人が飲んだ結果が今日の現代社会の人知を超えた凶悪犯罪や人知を超えたモラルの低下の元凶であることを筆者は疑わない。短いコルムナではとても書き尽せないが、今日の奇抜な髪型やピアスや入墨など一昔前には想像すら出来なかった異様な物事が市民権を勝ち取り、むしろ常識になってしまったのも、これらの外見は甘美な邪悪エキスの急激な社会感染に拠ると断言しても良い。 逆に“本性”とは外見ではない反面、結局人の外面は内面以上の何物でもない。従ってこの意味では人間を外見で裁いてはいけないが、ある程度判断は出来る。そこで敢えて外見でを判断させてもらえれば、ここ何年か人に限らずデザインなど世の中総てに於いて“ガラ”が悪くなった。子供の漫画に至るまで何かどことなく黒っぽく暗い感じがすることに読者はお気付きでしょうか? それに伴い一億総薄痴化と犯罪の凶悪化が加速度的に進んでいるのは偶然ではない。 彼等は羊のなりをして来るが、内は貪欲な狼です。-----或る昔の偉い人 ハイチと言えば先週の大水害が思い出されますが、あの気味の悪いブドゥ-教(現在も国教)の発祥地です。ハイチが大天災に頻繁に見舞われる中南米で一番貧しい国に成ってしまった元凶は国を挙げてブドゥ-教と言う邪悪エキスを飲んでӓ |